マツダ、現行全車種に100周年特別記念モデル モチーフは名車R360クーペ

2020年4月6日 07:45

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ロードスターのマツダ100周年特別記念車(画像: マツダ発表資料より)

ロードスターのマツダ100周年特別記念車(画像: マツダ発表資料より)[写真拡大]

 4月3日、マツダは創立100周年を記念し、現行全車種に対する特別モデルの採用を発表した。現在発売中であるすべての車種に「100周年特別記念車」が登場し、2021年3月末まで販売する予定。

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 今回の特別記念車は、マツダの名車である「R360クーペ」がモチーフ。当時は東洋工業という名称で活動中だったマツダが、初めて世に送り出した量産の4輪自動車である。コンパクトで愛嬌を感じられるルックスは、今でも印象に残る人がいるだろう。

 特に上級グレードでは、ホワイトを基調としながら赤いルーフがアクセント。このような2トーンカラーは当時としては珍しく、おしゃれな車として多くの人の目を引いた。性能面でもオートマチック・トランスミッションや4サイクルエンジンなど、当時の軽自動車としては画期的なアイデアを盛り込んでおり、現在のマツダに通ずる要素が凝縮していた。

 マツダが今回発表した100周年特別記念車にも、白を基調とした当時のR360クーペさながらのファッションを披露。ロードスターのルーフトップや各車のインテリアなどに使われる赤の部分は、MAZDA3などにも使われたバーガンディを採用しており、現代でも大人の魅力として通用する可能性を秘めている。

これに加え、100周年のスペシャルロゴつきのパーツを各車の内外装に装備。現代の洗練されたルックスにクラシカルなテイストを盛り込めば、当時のR360を知る世代に限らず、若者にも好印象を与えるかもしれない。

 すでに予約受注が始まっているが、正式な発売日は車種により異なる。2020年6月以降に「MAZDA2」「MAZDA3」「CX-3」から特別記念車の発売が始まり、その後7月以降に「CX-30」「ロードスター」などが店頭に並ぶ予定。「MAZDA6」は予約受注が5月からになり、発売予定は早くて9月になる見通しだ。

 令和時代に蘇る昭和のテイスト。今のマツダ車を通して、車の歴史を感じるのも面白いかもしれない。

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