OLC、川崎汽船、エイチ・アイ・エスなど/本日の注目個別銘柄

2020年3月12日 15:56

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記事提供元:フィスコ


<2417> ツヴァイ 572 +80ストップ高。IBJ<6071>が完全子会社化に向けてTOBを実施すると発表、TOB価格は884円、TOB期間は3月12日から4月24日までとしている。64%超を保有するイオン<8267>はTOBに保有全株を応募する予定。前日終値に対するプレミアムは約80%、TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。なお、IBJは資金負担増を警戒してストップ安水準にまで売り込まれている。

<4661> OLC 12070 -515大幅続落。東京ディズニーランド及び東京ディズニーシーの臨時休園の期間延長を発表している。再開時期は3月16日から4月上旬予定に変更している。また、4月15日に予定していたディズニーランドの新エリア開業も5月中旬以降へ延期としている。新エリア開業がゴールデンウィーク以降になることで、21年3月期業績コンセンサスが大きく切り下がる形のようだ。

<8219> 青山商 972 -93急落。前日に業績予想の下方修正を発表している。営業損益は従来予想の90億円の黒字から4億円の赤字に、最終損益は20億円の赤字から203億円の赤字に下方修正している。ビジネスウェア事業において、繁忙期となる3月の既存店売上が新型ウイルス感染症の影響などで大きく減少しているもよう。また、店舗に係る減損処理、子会社のれんの減損処理などを特別損失に計上する。

<3681> ブイキューブ 703 -33一時急伸。新型ウイルス対策として「オンライン営業」専用のWeb会議サービス「V-CUBE セールスプラス」の無償提供を3月11日より開始すると発表。期間は5月末日までとしている。テレワーク推進の動きが進む中、営業活動のテレワーク化といった潜在需要の掘り起こしにつながるとの期待も。なお、前日にはソースネクスト<4344>との協業も発表した。ただ、全般の地合い悪化を背景に次第に利食い売りが優勢に。

<3161> アゼアス 894 -137急反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は3億円で前年同期比2.2倍と急拡大、主力の防護服・環境資機材事業が大幅増収増益となった。ただ、上半期も増益率は2.4倍の水準であり、インパクトは限定的となっている。新型ウイルス感染拡大による防護服需要の拡大がこれまで材料視されていただけに、通期予想の据え置きと合わせて、当面の材料出尽くし感が強まっているようだ。

<1883> 前田道 2752 +72続伸。大株主の前田建設<1824>からのTOBを巡って、インフラ運営事業での協業を提案してTOB撤回を求めたが、拒否される形となったもようだ。前田建設では、本日が期限である「TOB期間延長や撤回をすることは予定していない」とも発表している。TOB実施の可能性が高まったとの見方になっているようだ。なお、前田建設ではTOB価格3950円で発行済み株式数の51%取得を目指している。

<3106> クラボウ 2173 +400ストップ高。研究用に新型コロナウイルスの抗体を15分で検出する検査試薬キットの国内販売を3月16日から開始すると本日発表している。国内ではPCR法による検査が一般的に行われているが、同社では、中国の提携先企業が開発したイムノクロマト法の原理に基づいた「新型コロナウイルス抗体検査試薬キット」を輸入販売するもよう。同検査は、中国における標準診断法の一つとして診療ガイドラインに採用されているもの。

<9107> 川崎船 895 -126急落。本日は海運セクターが業種別下落率のトップになった。新型ウイルス感染拡大による世界的な景気鈍化で、貿易量の減少が懸念される状況だ。また、野村證券では同社の投資判断「リヂュース」継続で、目標株価を1300円から950円に引き下げ。他社に比べて財務体質がぜい弱で、収益性が低い点は注意が必要としている。また、今期以降の業績予想を下方修正、来期経常利益を86億円から9億円に引き下げている。

<9603> H.I.S. 1478 -186急落。野村證券では投資判断「バイ」継続ながら、目標株価は3500円から2600円に引き下げている。20年10月期以降の営業利益予想を下方修正、海外旅行の新型肺炎からの本格的な回復は21年2-4月期以降とし、ハウステンボス事業の臨時休園も織り込むとしている。旅行事業の安定成長と割安感には注目するものの、短期的には、景況感の影響を受けやすく、需要回復までに時間がかかる点に留意としているようだ。《US》

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