中井りかも被害に…NGT運営の安全対策とはなんだったのか?

2020年2月4日 17:35

印刷

 1月26日、NGT48メンバーの中井りかが、駅で大学生らしい男性数人から突然名前を呼ばれ、さらに有名週刊誌の名前を叫びながらしつこく追い回されたということをTwitterに投稿し、話題となった。

【こちらも】アイドルハンターの懲りない再犯の裏にあるものとは?

 もちろん、追いかけまわした男たちへの非難は当然だが、中井曰く、Twitterに投稿したのは「マネージャーに連絡しても出てくれない」「対処してくれない」という意味の内容が、あまりにも衝撃的だったからだ。

 中井は太田プロに所属しており、ここでいう「マネージャー」がNGTの人間なのか、太田プロの人間なのかはわからない。だが山口真帆暴行事件の記憶も新しく、NGT運営やAKS関係者から、セキュリティを一層強化するという発言が何度かされているにも関わらず、こういう投稿がされてしまうことで、再び疑惑の目が向けられることになった。

 先日、ノットイコールミーのメンバーへの付きまとい事件では、プロデューサーである指原莉乃が早々にコメントを出し、出入り禁止と警察への相談を公表しただけに、1週間たっても具体的な対処が出てこないNGT運営(あるいは太田プロ)の危機感のなさが目立ってしまう。

 さらに2月2日、NGT研究生、高橋七実が卒業発表をしたが、そのこともメンバーには知らされておらず、情報共有がまったく機能していないことも指摘されている。

 中井りかというメンバーは、以前から、「メンバー内に友達がいない」「ホテルで相部屋だったのに追い出された」などなど、エキセントリックな発言をすることで『メンヘラキャラ』として扱われることが多い。だが見方によっては、山口真帆よりかなり以前から、運営、マネージメント、グループの内情に関する不満や問題点を訴えてきた存在ともいえる。

 発言が近視眼的なうえ、コメントや動画をすぐに削除するため、山口真帆のような理路整然とした経緯が伝わらず「ああ、いつものやつか」で済まされてしまってきている。だが、カナリア(炭鉱などの作業で毒を感じると真っ先に騒ぐ警報器)としての存在感は、決して無視できるものではないような気もするのだ。

 AKSが山口真帆襲撃犯に対して損害賠償を求めた民事裁判では、山口と犯人が繋がっていたとする被告の証言、証拠がことごとく否定され、できる範囲において山口とAKSが共闘体制をとるというところまで来ているため、早晩決着はつくものと思われる。だが肝心のNGKによる事件後のセキュリティ強化を含む具体的な対応がこの有様では、ますますNGT離れが進んでしまいかねない。

 AKSが撤退し、独立採算制になるというが、このままではその前に解散の可能性さえ否定できないのではないだろうか?(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事