富士通、アンリツ、任天堂など/本日の注目個別銘柄

2020年1月31日 16:06

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記事提供元:フィスコ


<6754> アンリツ 2149 +155急反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は46.8億円で前年同期比10.6%増となり、通期予想は従来の115億円から155億円にまで上方修正した。市場予想を30億円近く上回る水準である。5G需要の本格化に伴い、計測事業の受注が大幅に伸長しているようだ。米ザイリンクスの決算発表以降、足元の5G関連需要に対する不透明感も強まっていたが、こうした懸念を払しょくする決算と評価へ。

<8035> 東エレク 24500 +550反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は647億円で前年同期比10.2%増益、市場予想を100億円近く上回る水準となった。2020年の半導体前工程装置市場の見通しについても、具体的開示はなかったが、強気の見通しを示している。ポジティブな決算ではあるが、受注非開示で一段の先行き期待にはつながりにくく、好決算期待も反映されていたとみられ、上げ幅は限定的にとどまっている。

<6702> 富士通 11615 +1245急騰。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は504億円となり、市場予想を200億円強上回った。通期予想も従来の1600億円から2000億円、前期比53.6%増益にまで上方修正、コンセンサスを150億円程度上回っている。さらに、年間配当金予想160円から180円への増配、発行済み株式数の2.71%に当たる550万株、500億円を上限とする自社株買いも発表、大きく評価が高まる展開に。

<7974> 任天堂 40770 -1500大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1687億円で前年同期比6.4%増益、市場予想をやや下回る着地となった。スイッチ販売台数、ソフト販売本数の計画引き上げで通期予想も2600億円から3000億円へ上方修正しているが、3100億円強のコンセンサス水準には未達となっている。大きなサプライズもなく、上方修正が目先の出尽くし感へとつながる形になっている。

<4661> OLC 14260 +130反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は401億円で前年同期比10.6%減、観測報道に沿った数値でサプライズはないが、新型ウイルスの影響も懸念され直近で株価が下落したことから、目先のあく抜け材料につながった。また、4月からのチケット価格改定発表も好材料視されている。三井不<8801>の保有株売却意向によるディスカウントTOB発表も、売出による需給悪化が避けられる意味でプラスに。

<4519> 中外薬 11265 +800急反発。前日に19年12月期決算を発表、コア営業益は2249億円で前期比72.6%増、市場予想を150億円程度上回る着地に。20年12月期見通しも2750億円で同22.3%増益見通し、市場予想を350億円程度上回る水準となっている。海外事業の拡大が国内薬価ダウンの影響を吸収の見通し。好業績に伴い19年12月期年間配当金は前期の86円から140円に増配、20年12月期も実質増配を計画している。

<6770> アルプスアル 2002 -244急落。前日発表の第3四半期決算がネガティブ視された。10-12月期営業利益は97.4億円で前年同期比48.4%減、市場予想を50億円強下回った。通期予想も従来の485億円から410億円、前期比17.4%減に下方修正、市場予想を50億円程度下回る水準に。期末配当金も20円予想から10円に引き下げた。車載情報機器の開発費増加やミックス悪化、アクチュエータ新製品への開発費増加などが収益悪化の背景。

<6586> マキタ 4255 +425急騰。前日に第3四半期決算を発表。10-12月期営業利益は185億円で前年同期比7.6%減益、市場予想を20億円程度上回る着地になっている。欧州地域などを中心に現地通貨ベースでの売上が想定以上に堅調であるほか、北米事業も営業損益が黒字転換している。通期計画は据え置いているが、進捗率は80%を超えており、上振れの可能性なども高まる方向となっている。

<6967> 新光電工 1319 +94大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は10億円で前年同期比20.4%増益、7億円程度であった市場予想を上回り、第3四半期累計でも黒字に転じる形となっている。ヒートスプレッダーの拡大、静電チャックの急回復などが背景のようだ。会社側の通期計画達成も視野に入る状況となっており、前日に大幅安となるなど、過度な先行きへの警戒感などは後退する状況となっている。《US》

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