宇田幸矢と早田ひながともに初優勝 全日本卓球シングルス

2020年1月19日 20:32

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 19日、卓球の全日本選手権男女シングルス準決勝と決勝が行われ、男子は宇田幸矢、女子は早田ひなが優勝した。宇田と早田は共に初優勝で、早田は伊藤美誠と組んだ女子ダブルスとの二冠を達成した。

 宇田幸矢は準決勝で吉田雅己と対戦、もつれる試合を4-2で制して決勝に進出した。決勝の相手となった張本智和は、準決勝で戸上隼輔に1-3と追い込まれてから3ゲームを連取する薄氷の勝利での進出だった。

 決勝戦は宇田が第1ゲームの接戦を最後は思い切りの良い攻めで押し切って13-11で先取する。第2ゲームも宇田が先行し張本が追い付く接戦となるが、11-9で連取。第3ゲームは張本が先行すると、そのまま11-8で1ゲームを奪い返す。第4ゲームも張本が先行するも、宇田が終盤に粘りを見せ12-10でゲームを奪い、張本は準決勝に続き1-3と追い込まれる。

 第5ゲームは宇田が先行、10-8とマッチポイントを握りながら11-13と逆転され1ゲームを奪い返される。第6ゲームは序盤に宇田がミスを重ね、張本に1-7と大きくリードされると、6-11でゲームを連取され3-3に追い付かれる。

 最終ゲーム、張本がポイントを重ねるが宇田も力強いフォアのストロークで反撃する。9-9で張本が痛恨のミスをすると、そのまま11-9でゲームを奪い、宇田が4-3で勝利した。

 早田ひなは準決勝で伊藤美誠に2ゲーム連取する展開から4―3で競り勝ち、伊籐の史上初の3年連続3冠を阻んだ。勢い付いた早田は決勝戦で石川佳純と対戦、第1ゲームから6-1と先行すると一気に3ゲームを連取する。第4ゲームは石川が粘りを見せ、1ゲームを返すも、第5ゲームを早田が奪い初優勝を決めた。

 早田は東京オリンピック代表選手選考から漏れるも、代表内定選手を準決勝、決勝と破っての価値ある優勝となった。

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