風力発電所で使われた巨大風車の処分は容易ではない

2019年11月20日 18:39

印刷

記事提供元:スラド

 taraiok曰く、

 アイオワ州西部にある風力発電所で、110基近くの風力発電装置の羽根(ブレード)の交換作業が行われている。ブレードを従来のものよりも長いものに交換し、ハブも交換されるという。これによって同発電所の発電量は20%ほど増加されるという(StarAdvertiserSlashdot)。

 しかし予想外の課題も生み出している。交換された古いブレードの処分だ。ブレードの長さは120フィート(約36.6m)で、解体作業員の手によって3分の1サイズにカットされる。そして、何百ものトラックで約130マイル(約209km)離れたネブラスカ州バトラー郡の埋立地に送られて処分される。風力エネルギーの批評家は、この「埋立地へのブレードの行進」が風力発電が環境に優しいエネルギー源であるという業界の主張を弱めるとしている。

 当初、カットされたブレードは容易にプレス機で圧縮して体積を小さくできると考えられていた。しかし、強い風に耐えうる構造のブレードは非常に頑丈で、さらに圧縮プロセスで破片が飛び散って工作機器を損傷することすらあるという。

 スラドのコメントを読む | ハードウェアセクション | テクノロジー | 電力

 関連ストーリー:
台風による淡路市の風力発電風車倒壊事故、強風時の倒壊防止機能が無効にされていた 2019年02月28日
福島県沖の浮体式洋上風力発電施設、採算性の問題から一部撤去へ 2018年10月30日
羽根のない風力発電機 2018年05月21日
オバマ政権、風力発電企業に30年間の「ワシ殺しの許可証」発行 2013年12月11日
風力発電は野鳥やコウモリを殺す 2013年08月12日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事