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ヤフーとLINE、経営統合の協議中であることを認める
インターネット検索サービス「ヤフー」を運営するZホールディングス(ZHD)と、コミュニケーションアプリの「LINE」を提供するLINEは14日、両社が経営統合に関する協議を進めているとするコメントを発表した。13日に一部報道でヤフーとLINEが経営統合に向けた最終調整に入っているとされており、これを認めた形だ。
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ZHDとLINEはそれぞれプレスリリースを発表し、経営統合に向けた協議を行っていることを認めたうえで、現時点で決定している事実はないと伝えた。両社とも、今後何か決定がなされた場合は速やかに公表するとしている。また、ZHDの親会社であるソフトバンクも同様のコメントを発表した。
日本経済新聞などによると、ソフトバンクと、LINEの親会社である韓国のIT企業ネイバーも交えて、協議を進めている。ソフトバンクとネイバーが50%ずつ出資し、ZHDの親会社となる会社を新設したうえで、その傘下にヤフーとLINEが入る統合案が検討されているという。月内にも基本合意を目指す構えだ。
従来投資活動に力を入れていたソフトバンクは、9月の中間決算で大幅な赤字を計上して話題となったが、投資への積極姿勢は継続していた。今回のLINEとの交渉も、IT業界のトップを担うための戦略の一環と考えられている。
ヤフーは月間の利用者数が6,000万人を超え、LINEもアクティブユーザーが8,000万人を超える。プラットフォームとしての強みを持つヤフーと、コミュニケーションツールとして一日に何度も利用されるLINEが統合することで、利用者にとっては利便性がさらに高まることが期待される。
経営統合が実現した場合、現在は競合しているスマートフォン決済の「PayPay」と「LINE Pay」が将来的に一本化される可能性もあり、関心は高い。両社の経営協力によりIT企業の勢力図は大きく変わり、競合他社の再編が加速することも考えられる。
市場は報道を好感し、東京株式市場では関係各社の株価が上昇した。LINEの株価はストップ高となったほか、韓国市場でもネイバーの株価上昇が見られた。一方で、楽天など競合の株価は下落した。(記事:万嶋せら・記事一覧を見る)
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