トヨタ「ランドクルーザー」世界累計販売台数が1000万台を突破

2019年9月23日 18:05

印刷

50年以上経っても現役の40系(UAEの漁村)。(画像:トヨタ自動車発表資料より)

50年以上経っても現役の40系(UAEの漁村)。(画像:トヨタ自動車発表資料より)[写真拡大]

  • トヨタジープBJ型

 ランドクルーザーシリーズのグローバル累計販売台数が1,000万台を突破したと、トヨタ自動車が発表した。2019年8月末時点の集計で、1,001万5,000台になったという。

【こちらも】エスティマ、マークX、パジェロ…令和元年に去る平成の伝統車たち

 記録は1951年8月1日「トヨタジープBJ型」の発売以来68年をかけてのものである。ランドクルーザーは、トヨタでも最も長い歴史を持つロングセラーカーなのだ。ちなみに、ランドクルーザーという名称になったのは1954年6月。クラウンの初代発売は1955年のことである。

 ランドクルーザーの輸出販売が本格化したのは、1955年11月にモデルチェンジによって誕生した「20系」から。とはいえ当初は年間100台にも満たない輸出台数であったのだが、「信頼性・耐久性・悪路走破性」が評価され、10年後の1965年には年間輸出台数1万台を突破。現在は約170の国と地域で、年間40万台ほどが売れている。

 ランドクルーザーの中でも特に象徴的なモデルは「40系」である。20系からフルモデルチェンジして1960年に登場したもので、販売期間だけでも1984年まで24年間に渡る超ロングセラーモデルだ。基本的に業務用途に投入されている場合が多いため、製造から50年間を越えていまだ現役で活躍している地域もあるという。

 ランドクルーザーの活躍は、世界各国でさまざまな方面に及ぶ。アフリカのブルンジでは、マラリアにかかった子供を病院に送り届けたり、ウガンダの難民キャンプでは診療所に患者を運んだりと、人道支援の面でも活躍する。

 オーストラリアでは、亜鉛と銅の鉱山で地下1,600メートルの環境で坑内移動車として使われたり、あるいは広大な牧場で牛の追い込みに使われたりしている。

 また中米コスタリカでは、標高3,500メートルの急斜面でニンジンの収穫の足として活躍している。畑まで入っていけるのはランドクルーザーだから、と現地では信頼されているという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事