有名馬の"たてがみ"切られる事件が連続で発生 犯人はメルカリに出品か

2019年9月20日 12:04

印刷

 北海道の牧場で立て続けに、有名馬たちの"たてがみ"が何者かに切られる被害が起き、話題となっている。

 たてがみを切られたのは、日本ダービーを制したウイニングチケットなど、引退した有名馬たち。フリマアプリ「メルカリ」には同馬のたてがみとされるものが出品。犯人は現在もまだ特定されていない。

■フリマアプリに被害馬の"たてがみ"が出品される

 9月15日、北海道日高町の牧場「ヴェルサイユファーム」にて、引退した有名馬2頭のたてがみが何者かに切られる被害が発生。18日には、北海道浦河町の観光施設「うらかわ優駿ビレッジアエル」にて、ウイニングチケットのたてがみが切られる事件も起きている。

 その後、日高町・ヴェルサイユファームで被害に遭った2頭のたてがみとされるものが、フリマアプリ「メルカリ」にて出品されているのが確認された。同じように被害後、ウイニングチケットのたてがみとされる商品もメルカリで確認されたという。

 たてがみは各馬の首辺り、毛の根元から広範囲にザックリ切られ、何者かに持ち去られていたようだ。3馬の事件が同一犯かは不明。

 関係者らは警察へと被害届を出し、「器物破損容疑」として捜査を開始されているが、9月19日現在、犯人は捕まっていない。

■余生を送っていた名馬たちを襲う受難

 1993年の日本ダービーを制したウイニングチケットは、1995年に引退し、現在は北海道のうらかわ優駿ビレッジアエルで余生を過ごしていた。同じくヴェルサイユファームには、JRA殿堂入りを果たしたタイキシャトル、G1で2勝のローズキングダムがそれぞれ引退馬として暮らしていた。

 両施設では関係者以外に、一般見学を受け入れていたため、犯人は馬たちの放牧時などを狙ってたてがみを奪ったとみられている。

 犯人は軽い気持ちでおこなったのかもしれないが、一歩間違えば馬に大ケガを負わせてしまう恐れもある。ファンならば、引退した名馬たちには心からの敬意を払いたいものだ。(記事:高塔・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事