アキコアオキが1年半ぶりにショー形式でコレクションを発表

2019年9月2日 13:43

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記事提供元:アパレルウェブ


 「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」が、2019年8月30日に2020春夏コレクションを発表した。会場は東京都港区のスタジオ。2019春夏コレクションはホテルの客室でのプレゼンテーション、2019秋冬コレクションはショールームでの発表であったため、ショー形式でコレクションを発表するのは、1年半ぶりだ。
 会場には、ミラーを貼った柱のようなオブジェを多数設置。モデルがその合間を縫うようにしてウォーキングし、最新コレクションを披露した。センシュアルさやユニフォームデザインが持ち味の「アキコアオキ」。今シーズンは、縦に落ちるシルエットにより洗練さを増した。
 洗練さを印象づけているのは、素材づかいと色づかい。しなやかに揺れる布の繊細さを追求した。カラーはワントーン、トーンオーントーン、バイカラーが中心で、大人っぽさや上品さを引き立たせる。そこに、肌見せの切り込みやねじりと膨らみ、変形ヘム、プリーツレイヤードなどで、センシャルさにひねりを与える。また、グレンチェックスーツ、ユーティリティーアイテムも加え、女性性と男性性の融合も図った。
 




 トレンド性はシルエットで訴求。縦の落ちるドロップシルエットのほか、ウエストシェイプ、ウエストマークにより程よいX字シルエットや、膨らみのあるボトムスがつくるフィット&フレアも魅力的だ。
 また、今シーズンの特徴は東洋的なアプローチだ。衣を纏うような平面的なアイテムが多い。ひらひらと揺れるカッティング装飾、僧衣のようなレイヤード、墨で描いたようなプリントなどがオリエンタルムードを醸し出す。そこにビスチェや紐づかいなど西洋由来の要素を組み入れ、洗練さを実現させた。
 2018年毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞後、初となったショーを行った「アキコアオキ」。インディーズの魅力たっぷりに東京のコレクションシーンに登場したのが、2015年。その後、シーズンを追うごとにその成長ぶりを見せてきた。今回のコレクションではウェアラブルなアイテムも多く見られ、マーケット対応力でも成長したと言えよう。
 
■「アキコアオキ」2020春夏コレクション

https://apparel-web.com/collection/tokyo/155852
 
(取材・文:山中健

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