ソフトバンクG、JXTG、IHIなど/本日の注目個別銘柄

2019年8月8日 16:15

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記事提供元:フィスコ


<3563> スシローGHD 6250 -470急反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は113億円で前年同期比27.0%増となった。また、通期予想は従来の126億円から142億円に上方修正、既存店売上の好調やコスト削減効果などが上振れの背景としている。ただ、同33.0%増益となっていた上半期までの状況に加えて、その後の月次売上好調も確認されていたため、業績上振れは想定線と捉えられる。短期的な好材料出尽くし感が先行しているようだ。

<9984> ソフトバンクG 5047 -141伸び悩み続落。前日に第1四半期決算を発表、営業益は6888億円で前年同期比3.7%減となった。前年同期に約1600億円の一時的利益を計上したため減益となったが、ビジョン・ファンド事業の利益拡大を主因に、市場予想は上回って着地。上振れ決算を受けて買い先行となったものの、同事業を除いたベースではほぼ市場想定通りでサプライズは限定的。米IT関連の先行き懸念拭えないなか、本格反発の材料にはつながらず。

<5020> JXTG 453.0 -26.1大幅続落。前日の取引時間中に決算を発表、直後に一時売られたものの、すぐに下げ渋る展開となっていた。第1四半期営業利益は493億円で前年同期比78.3%減益、1100億円程度であった市場コンセンサスを大幅に下回ったものの、在庫評価損益の悪化が主因で違和感は小さいとの見方も優勢となった。ただ、前日のNY市場では原油相場が4.7%の下落となっており、本日はあらためて売りが優勢の状況に。

<8252> 丸井G 2000 -305急反落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は88億円で前年同期比2.0%増益、2ケタ増益で市場コンセンス並みの通期計画に対して、増益率は低位にとどまる形になっている。前第2四半期より増益が続いていた小売事業がEC売上伸び悩みなどで減益に転じたほか、フィンテック事業の増益率も市場期待を下回っている。また、利息返還引当金残高も水準が低下している。

<3660> アイスタイル 592 -145急落。前日に19年6月期の決算を発表、営業利益は4.8億円で前年同期比77.6%の大幅減益だが、予想レンジの中間値は上回った。一方、純損益は減損計上などで想定を下振れて赤字となっている。また、20年6月期は2割超の増収を見込むものの、営業損益は12.4億円の赤字見通し。大規模プロモーションを予定するなど再度投資を先行させ、ソフトウェア償却費などが大きく増加する見込みのようだ。

<7013> IHI 1995 -313急落で年初来安値を更新。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は10億円で前年同期比92.5%減益、会社側社内計画を100億円程度下回ったもよう。ボイラ事業における追加費用の発生、中国ターボチャージャー事業の減速、航空エンジンにおける整備ライン稼働回復遅れによるスペアパーツ事業の売上未達などが下振れの背景のもよう。悪材料が集中的に重なった印象が強いが、減益幅の大きさをマイナス視する動きが優勢に。

<4686> ジャストシステ 4265 +700ストップ高。前日に発表した第1四半期決算がポジティブサプライズと捉えられる。営業利益は41.4億円で前年同期比93.6%増と大幅増益、通期会社計画は公表していないが、5割の収益成長となった前通期実績に対して54%の水準になっている。業績の急拡大を評価する動きが優勢に。自治体などにおけるICT環境の整備やパソコンの更新需要が拡大し、関連ソフトウェアの導入が順調に進んでいるもよう。

<6444> サンデンHD 552 +80ストップ高。流通システム子会社を投資ファンドのインテグラルに売却すると発表。譲渡額は500億円となるもよう。電動化関連の開発競争が激しくなるなか、非中核事業から撤退し、EV向け自動車部品の開発に集中する方針のようだ。流通システム事業の前期セグメント利益は8億円であった。思い切った事業リストラを評価、今後の収益改善を期待する動きになっている。なお、第1四半期決算は減収減益、最終赤字となっている。

<6920> レーザーテック 5710 +700急騰で年初来高値を更新。前日に19年6月期の決算を発表している。営業利益は79.4億円で前期比39.7%増益、従来予想の65億円を大きく上振れる着地になった。20年6月期も130億円で同63.7%増と大幅増益見通し、セクター内での際立つ好決算が評価される格好に。なお、前期年間配当金は従来計画比8円増の47円に、今期は78円までの増配を見込んでいる。

<6871> マイクロニクス 791 -215急落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は21.5億円で前年同期比11.9%減益、4-6月期は営業損失となり、会社計画を3億円ほど下振れたもよう。また、通期予想は従来の26億円から15億円に下方修正、メモリ市況の急激な悪化により、上期好調であったプローブカードの需要が減少し、7-9月期も赤字継続の見込みに。年間配当金も従来計画の15円から10円に引き下げている。《US》

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