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業務・サービスロボットの世界市場拡大へ、手術支援や自動運転支援に期待
業務・サービスロボットの世界市場推移。(画像: 富士経済の発表資料より)[写真拡大]
富士経済が発表した業務・サービスロボットの世界市場調査によると、人手不足や人件費の高騰、技術革新を背景に市場が拡大していることが判明した。医療や介護、建設、物流、農業など幅広い業界でロボットの活用が広がっている。
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業界別の動向は以下の通り。
■「医療・介護用ロボット」
医療・介護用ロボットは市場規模の大きい「手術支援ロボット」の拡大が続くとともに、18年から25年にかけては「移乗ロボット」や「排泄支援ロボット」なども大きく伸長していく。
「移乗ロボット」の世界市場は25年予測が18年比5.8倍の35億円、中国や台湾、香港などアジアを中心に拡大している。日本でも製品の認知度向上や低価格化、レンタルの活用により介護施設を中心に実績を伸ばしており、今後は在宅向けも拡大するとしている。
「排泄支援ロボット」も中国や韓国を中心にアジアで拡大している。なかでも中国は高齢化が加速度的に進み、介護支援への関心を背景に中国メーカーが安価な製品の導入を強化していることから、継続的に拡大が続くという。
「家庭用ロボット」はスマートスピーカーや家庭用清掃ロボット、パーソナルモビリティが1,000億円を超える市場となり、趣味や家事など利便性の向上を目的に市場が拡大している。19年には衣類折りたたみロボットの市場形成が期待されている。
■「物流・搬送用ロボット」
「AGV(自動搬送台車)」の市場規模が1,000億円を超え市場を牽引。今後もeコマースの需要増加とともに物流向けを中心に拡大が期待されている。そのほか飲食店や病院において省人化に役立つ「デリバリーロボット」や、ドライバー不足を解消する「自動運転トラック」が注目を集めている。
また注目市場としては、「AI・RPA」をあげている。
■AI(人工知能)/ RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)
25年予測は18年比9.6倍の5兆1,750億円。「自動運転支援システム」、「金融ロボット」、「RPAソリューション」は25年までに1兆円に達すると予測している。
「自動運転システム」は自動運転車の普及とともに19年から急成長を遂げるほか、「金融ロボット」は膨大なデータを保有する金融業界で業務効率改善を目的とする自動化や省人化が進んでいることから、銀行や証券、保険業を中心に市場が拡大するという。
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