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Google検索結果からクライアントの悪評を消すため、裁判所文書偽造の業者
headless曰く、
CBS Newsの調査によれば、米国でクライアントの悪評を打ち消す処理を請け負う業者の中には、Googleの検索結果から悪評を消すために偽の裁判所文書を使用するところもあるそうだ(CBS News、Ars Technica)。
こういった業者がGoogleの検索結果を操作する方法の一つに、クライアントに関するポジティブなコンテンツをインターネットで多数公開し、悪い情報へのリンクが2ページ目以降に表示されるようにする、というものがある。しかし、この方法は確実とはいえず、検索結果から完全にリンクを消したい場合は裁判所命令が必要となる。裁判所文書の偽造は違法行為だが、露見しなければ処理を安価に手早く行うことができる。
CBS Newsが数千件の裁判所命令を調査したところ、Googleに送られた裁判所文書60件以上が偽物であり、うち11件はオハイオ州ハミルトン郡裁判所の判事の署名が偽造されていたという。これら60件以上の偽造文書を調査したハミルトン郡の裁判所書記官によれば、明らかな偽物もあれば、完成度の高いものもあるそうだ。この裁判所書記官は調査結果を検察官に送致しており、少なくとも2件はFBIに捜査が依頼されているとのことだ。
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