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私流「ふるさと納税」、「ふるさと企業投資」は如何だろうか!?
何かと話題も多い「ふるさと納税」の対象地は平たく言うと、「出身地」「思い出の地」と認識している。「甘ったるいことを言うな」という声を覚悟の上で私は、株式投資という形で「生まれ故郷;群馬県前橋市」に本社を構える企業に「恩返し」のつもりで、安定株主となり配当という返戻金を受け取ることにした。
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最初は「ふるさと納税」そのものも考えた。返礼品の中には「桃」「豚肉セット」「バーベキューセット」「オリーブオイル」等々と一緒に、幼いころよく食べた「焼きまんじゅう」という懐かしいものも見受けられた。が、いずれも車で片道2時間足らずの小旅行で手にすることができる品々。「株式投資関連」の記事も手掛ける身ゆえ、あえて「安定株主」の道を選んだ。
群馬銀行は優良地銀。だが銀行株は配当取りにはかっこうだが、失礼ながら面白みを感じない。そこで「ふるさと投資企業」の対象を、佐田建設にした。断っておくが同社株への投資を勧めるつもりなどは毛頭ない。これはあくまで私なりの「ふるさと納税法」である。
佐田建設の収益動向を聞いてもらえば正直なところ、純粋な株式投資の対象としての魅力が薄いことは理解してもらえよう。前3月期は「4.6%の減収、53.8%の営業減益、56.7%の最終減益、1円減配の13円配」。対して今期は「21.4%の増収(350億円)、64.2%の営業増益(11億円)、72.8%の最終増益(8億円)」計画とリバウンドを示しているが、配当は前期並みの13円配に据え置き予定。
中長期の株価動向を記せば、より理解を深めてもらえよう。2017年3月期の初値(427円)で買い、本稿作成中の時価まで保有していると株価パフォーマンスは-7%近い。
ではなぜ佐田建設を「ふるさと投資対象」としたのか。一つは、株価に底打ち感がみられること。昨年12月25日の342円で底を打ち4月15日の413円(年初来高値)まで反発したが、利食い売りに332円(5月15日)まで値を下げた。だがこのタイミングで下ヒゲの長い陽線(週足)が出現。時価は300円台終盤まで戻しており、一段と大きな値下がりはないと読むからだ。そして時価の予想税引き後配当利回りは2.7%強。
一つは4万円余で単元株が買えるという点。一つは、商圏が現在の居住地:埼玉県にも及んでいる点である。
配当という「返戻金」に軸足を置いた「ふるさと納税(恩返し)」というのも、「あり」ではないかと思うが如何だろうか。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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