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日本一有名な宇宙人は実在する? 7月10日はウルトラマンの日
日本で一番有名な宇宙人といえばウルトラマンだろう。1966年7月10日は、彼が初めてテレビに登場した記念すべき日だ。彼がお茶の間に登場してはや53年が経過したことになる。かくいう私も、実はこの時リアルタイムでウルトラマンを見ていた世代だ。
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現在、日本が天文学や宇宙開発分野で世界の最先端を行くことができているのも実はウルトラマンのおかげだ。というのも私のような子供時代にウルトラマンを見ていた世代の多くが、宇宙に対する興味を抱き、大人になって宇宙関係の仕事に就いたからである。
奥ゆかしいウルトラマンは日本の科学技術の進歩に大きな貢献をしたにもかかわらず、国民栄誉賞も受けることなく、現在も日本の天文学や宇宙開発を支える人々の心の中に生き続けている。その意味ではウルトラマンは実在するといえないだろうか。ただ残念なことに彼は宇宙人のため、内閣総理大臣は国民栄誉賞を彼に与えることができない。
ところでウルトラマンは身長40m、体重3万5千tという巨体だが、これを人間スケールに換算すると、体重は約400kg(身長が1m80cmと仮定した場合)ということになり、人間の比重の7倍程度になる。そんな重い存在が宇宙空間を飛び回るのは奇想天外な設定だ。
彼の故郷M78星雲はオリオン座にある散光星雲だが、最初はM87という楕円銀河の設定だった。脚本を作る際に誤植され、ウルトラマンの故郷はM78星雲ということになってしまったのである。M78星雲の実態はガスなのでウルトラマンのような宇宙人がいる可能性はゼロだ。M87楕円銀河であれば惑星も無数にあり、ウルトラマンがその中のどれかにいても、おかしくはなかっただろう。
ウルトラマンには主に怪獣が登場していたが、ウルトラマン同様に巨大化する宇宙人も登場した。バルタン星人はセミの顔をし、ザリガニのような鋏を持った宇宙人で分身や合体をする不思議な能力を持っていた。ザラブ星人は変身の名人で偽ウルトラマンとして存在感を示した。彼らのような脇役がいたからこそ、子供たちはわくわくし、宇宙に目覚めたのだ。
ウルトラマンは地上では3分間しかいられないため、カップラーメンが食べられないといった笑い話のネタにもされたが、テレビに登場して50年以上経過した現在も輝きを全く失うことのないたぐいまれな宇宙人である。彼にはこれから先もずっと日本の科学技術の発展を見守ってもらいたいものである。(記事:cedar3・記事一覧を見る)
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