関連記事
睡眠追跡アプリが不眠症の原因になることも
headless曰く、
ウェアラブルデバイスやスマートフォンで睡眠状態を追跡して睡眠を改善するといったアプリは多数公開されているが、記録されたデータを見て不安を感じ、不眠症になってしまうケースも多いという(The Guardian、9to5Mac)。
睡眠障害の専門家で、複数の英病院のコンサルタントを務めるGuy Leschziner氏によると、睡眠追跡アプリを使用したり、睡眠不足による悪影響に関する記事を読んだりした結果、不眠症になってしまった人を多数見ているそうだ。ほとんどのアプリは医学的に効果が確認されたものではなく、センサーで体の動きを検出・記録しているだけで、睡眠の質に関する見識を提供できるものではないという。しかし、睡眠パターンのデータを持って不眠症の治療を受けようとする人の中にはアプリの削除を渋る人も多いとのこと。
実際は不眠症ではないのにもかかわらずアプリのデータを見て不眠症の治療を受けようとする症状は、新たな睡眠障害「orthosomnia」として提唱されている。orthosomniaは完璧な睡眠を取ることで頭がいっぱいになった状態と定義されており、「正しい」「まっすぐな」といった意味の「ortho」と「眠り」を意味する「somnia」を組み合わせた造語になっている。
スラドのコメントを読む | モバイルセクション | モバイル | 医療 | idle
関連ストーリー:
睡眠は8時間必要とは限らない? 2015年10月20日
急性不眠症に高い効果を発揮するセラピーが開発される 2015年06月10日
ポケモンの新作アプリは「ポケモンSleep」 2019年05月30日
よく寝ると報酬がもらえる「睡眠報酬制度」を導入した企業 2019年03月18日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
関連キーワード