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ついに県からも見放されたNGT48に明日はあるのか?
6月5日、新潟県の花角英世知事は、定例記者会見において、今秋同県で開催される国民文化祭におけるスペシャルサポーターとして活動していたアイドルグループNGT48との契約を、更新しないことを発表した。
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本来なら、3月に契約更新の予定であったが、1月に発覚したNGT48をめぐる一連の事件を受けて、3カ月もの間更新を保留して推移を見守ってきたが、結局「事件前の状態に戻っていない」として今回の決断に踏み切ったものである。
花角知事は、記者からの「県民から歓迎される状態にないということか?」という質問に「そうは思わない」と発言し、最後まで擁護する姿勢を見せていたが、大会まで約100日という時期になっても、好転しない状況にやむを得ず決断をしたということだろう。
この3カ月の間、NGT運営とAKSがやってきたことを考えれば、その決断を至極まっとうなものというしかない。第三者委員会の報告書が出ても、具体的な改善策を打ち出すことができず、山口さんら3名を卒業に追い込み、さらに研究生までが活動を辞退している。
疑惑は疑惑を呼び、週刊誌、さらにはネットでは様々な憶測やフェイクを疑われる記事が飛び交いながら、ほぼ放置されている。
新支配人である早川麻依子氏は、メンバーのSNS禁止令を出した翌日にツイッターを開設し、コメントに対応する形で事情説明を始めた。たが、これがまた個人の立場で公式なものとは言えず、さらにその説明が第三者委員会での報告書との矛盾まで出てきてしまい、もはやNGT運営内部でも情報の共有がなされていないのではないかと疑われる状況になってしまっている。
時がたてばたつほど、混迷の度合いを深めていくというのも情けない話だが、何よりこの問題において、責任を取れる人間が出てこないというのが、企業としてありえない状況であることを物語っている。
何しろ、プロデューサーである秋元康氏は楽曲を提供するだけ。新支配人の早川氏は事件発生時にはNGTにおらず、状況は把握していない。前支配人の今村氏は会社を辞めているが、その原因はNGT問題ではなく、酒を飲んでいたからということになっている。
記者も、今年に入ってからこの事件を追いかけてきたが、正直な話、AKSはNGT48を解散させたがっていると判断せざるを得ない。口先でどれだけ「再出発」「立て直し」と言ったところで、そのためにすべきことを明示することもなく、そのための行動をしている節も現状見当たらない。
取引先への謝罪行脚と、暴行犯への民事訴訟、新支配人の個人的ツイッターアカウントの開設だけで、何が好転するのだろうか?
活動辞退を申し入れて受理された研究生、山崎美里衣さんは、明るいムードメーカーで、研究生のまとめ役をすることもあったという。今回、「自分の将来を考えて、家族とも話し合った結果」辞退にいたったわけだが、今後、第2第3の辞退者が出てくることは必至とみられる。
本来なら、彼女のような被害者を出さないためにも、説明責任を果たし、セキュリティを含めた状況を改善し、問題の原因となった者にはなんらかの処罰を与えてスタートする。これがあたり前の話であるのに、それをしないで沈黙を守って事件の風化を待つ姿勢では、被害はさらに拡散するのではないだろうか?(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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