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起業にあたっての、税理士・会計事務所の選び方 3 「若手とベテランどちらを選ぶ?」
●若手とベテラン、それぞれのメリットは
当り前のことだか、税理士にも年齢がある。今回、お話しする年齢は実際の年齢と税理士の経験年数がクロスしたもの。若手は年齢も若く、経験年数が短い税理士、ベテランは年齢を重ねて、税理士経験年数も長い、という前提でお伝えしたい。
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起業に際してつきあう税理士は、若手がいいのか、それともベテランがいいのだろうか。
若手のメリットは、あなたと同じように、税理士というビジネスを始めたばかりだから、スタートアップの苦労などを共有できる点だ。お互い切磋琢磨しながら、ときには成長を競い合いながら、ともに成長・発展していくことができる。
ベテランのメリットは、会社が成長していく際に発生するであろう課題についての経験が豊富なことだ。あなたが直面した課題も、ベテラン税理士にとっては恐れるようなものではなく、相談すれば簡単に解決策を授けてくれる。何かあってもメールや電話で簡単にソリューションを得られることは、スムーズにビジネスを進めていく上では重要なことだ。
●経験は必ずしもアドバンテージにならず
では若手のデメリットを見てみよう。第1に経験の少なさからあなたが直面した課題が、その税理士にとって初めての案件になることだ。何か相談しても、その場での解答はなく「調べてみます」という解答。あなたは焦りを感じるかもしれない。
ベテランのデメリットは、経験があることの裏返しで、初めての課題に直面しているあなたの気持ちに寄り添えないことだ。税理士にとっては見飽きた課題でも、その課題に初めて直面するあなたにとっては人生初の一大事。これをわかってもらえないケースが多いため、自分はバカにされているのでは、と疑心暗鬼になる起業家も少なくない。またベテラン税理士は、どうしても上から目線で話してくる。
●自分と税理士の関係性をどう考えるか
例えば、税理士や会計事務所にアドバイスは求めず、月次決算と決算・申告を粛々とやってくれればいいのであれば、若手でもベテランでもどちらでもいいだろう。むしろ経験がある分、ベテランの方が安心して任せることができる。
では、何か課題があった際にアドバイスをしてほしい場合はどうだろうか。
若手なら、一緒に悩み、ともに解決していくことができる。ただ、解決に時間がかかったり、提案されるソリューションに対して自信なさげな態度が透けて見えるかもしれない。だが一緒に成長する仲間としてつきあうには若手である。
ベテランは、安心して相談できるだけの経験がある。その経験という引き出しをうまく活用することで、いち早く課題を解決したり、次の課題を回避したりできるのはベテランの知恵と経験だろう。上から目線は気になっても、気のいいオヤジだと思えるなら、ベテランだ。
税理士との関係性に何を求めるか、まずは自身を見極めてみよう。
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