米中貿易摩擦は長期化の様相

2019年5月13日 15:59

印刷

記事提供元:フィスコ


*15:59JST 米中貿易摩擦は長期化の様相
 中国国営の中国中央テレビ局(CCTV)は12日、中国・人民日報の論説内容を引用し、「米国が対中関税を引き上げたことを理由に、米中貿易協議が不調に終わった責任は米国が全て負うべきだ」と伝えた。中国・新華社は先週、中国の劉鶴副首相の見解(関税引き上げが問題への解決策でなく、中国と米国、世界全体に打撃を与える)を伝えていた。

 米国は2000億ドル相当の中国製品に対する関税を米東部時間10日に10%から25%に引き上げており、トランプ米大統領は「米国、残り3000億ドルに対する関税引き上げも準備している」との見方を伝えていることから、中国側が反発している。市場関係者の間では、「米中協議再開の日時などについて具体的な話が出てくるまでは、米中貿易摩擦の長期化に対する警戒感は低下しない」との見方が広がっており、リスク回避的な取引は継続するとみられる。《MK》

関連記事