長期金利上昇で米国株式は伸び悩む可能性も

2019年5月3日 17:59

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記事提供元:フィスコ


*17:59JST 長期金利上昇で米国株式は伸び悩む可能性も
 2日のニューヨーク市場では、長期金利の上昇などを嫌って米国株式は下落。債券市場では、年内利下げの可能性が低下していることや4月米雇用統計は良好な内容になるとの思惑が浮上したことから、債券利回りは全般的に上昇した。市場関係者の間では、「スティーブン・ムーア氏が連邦準備制度理事会(FRB)理事に指名されることを辞退したことも長期金利上昇の一因」との声が聞かれた。

 トランプ大統領はFRBに利下げを要求しているが、財源確保によって国内インフラ整備に向けた2兆ドル規模の支出が実現できれば、米国経済の先行きに対する不安は和らぐとみられる。トランプ大統領はそれでも利下げ要求を取り下げないかもしれないが、その場合、米長期金利は一段と上昇するとの見方が多いようだ。長期金利の上昇を受けてドルは主要通貨に対して上昇する可能性があるが、長期金利の上昇は株高を抑制するケースもあり得る。《MK》

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