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優しい雰囲気そのままに完全リブート!「フルーツバスケット」第1話
■“もっとも売れている少女マンガ”「フルーツバスケット」が再びアニメ化
「花とゆめ」にて1998年から2006年に長期連載された高屋奈月著の漫画「フルーツバスケット」。この漫画は2001年に第25回講談社漫画賞・少女部門受賞を受賞し、2018年11月時点で世界累計発行部数は3000万部を突破している少女漫画の金字塔的存在である。2007年にはギネスにて「もっとも売れている少女マンガ」にも認定されており、アニメ化だけでなく舞台化もされている。
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世界的に人気のある漫画だが、2019年4月、高屋奈月氏の総監修によって完全新キャストとスタッフによってリブートされたアニメの放送がスタートした。2001年に放送されたアニメのファン、そして原作ファンの多くの期待と不安を抱えていたようだが、リスタートしたアニメのクオリティはそんな不安を一気にかき消してくれた。
■新スタッフで生まれ変わったアニメ「フルーツバスケット」1話
主人公の高校生・本田透は唯一の家族であった母親・本田今日子を事故で亡くしてしまう。親類を頼って父方の祖父に引き取られることになったが、叔母一家との折り合いが悪いこともあり、透は自立して生活することを決心する。
とはいえ、高校生の透が1人でマンションなどを借りることもできず、山にテントを張って過ごす日々が続いた。ある日、山を歩いていると古風な一軒家に立ち会う。そこには草摩紫呉という人物が住んでおり、透がいる場所はほぼ草摩家のものであると説明される。しかもその家には、同級生で人気者の草摩由希も過ごしていた。
偶然の出会いに戸惑う透だが、自分が草摩の土地でテント暮らしをしていることを隠してしまう。しかし無理がたたって倒れ込んでしまい、偶然通りかかった2人に保護される。由希と紫呉の家で看病される透は、はじめて自分がテントで暮らすことになったいきさつを簡単に説明する。
その話を聞いた由希と紫呉は家へ来るように促すも、意地でもテントで暮らすと言い張る透。しかし急な崖崩れによってテントは土に飲み込まれ、さらに今日子の写真立ても埋まってしまった。
■丁寧に原作をアニメ化した新「フルーツバスケット」
原作の優しい雰囲気をそのままアニメ化したような作品となった新「フルーツバスケット」。絵のタッチは現代的にしつつも原作から離れることなく、さらに旧アニメファンが最も気にしていたであろう声優陣も、主役の透をはじめマッチしているものとなっていた。
もちろん、各キャラクターが抱える悩みやトラウマにフォーカスした重厚なストーリーも健在。1話では透の生い立ちや母親との死別に焦点が当てられており、涙をそそる展開となっていた。
本アニメでは原作通りにラストまで放送する予定となっており、第1シーズンは26話にて放送されるようだ。原作ファンはもちろんのこと、過去にフルールバスケットを見ていた人にもおすすめしたい作品となっている。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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