コマツ、ユーグレナ、アカツキなど(訂正)/本日の注目個別銘柄

2019年2月21日 16:48

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記事提供元:フィスコ


終値を修正します。
(誤)日電硝 3025.5 -5
(正)日電硝 3025 -5

<4508> 田辺三菱 1559 -46続落。多発性硬化症治療薬FTY720のライセンス契約に関して、ノバルティスから契約の一部の有効性について疑義が提起され、国際商業会議所より仲裁申立ての通知を受領したと発表している。ノバルティスでは、ロイヤリティの一部の支払い義務がないことの確認を求めているようだ。同社では、今後適切に反論していくとしているが、ロイヤリティ収入の減少を懸念する動きが先行している。

<4536> 参天薬 1648 +79大幅続伸。発行済み株式数の2.0%に当たる814万4000株、140億円を上限とする自社株買いの実施を発表している、取得期間は2月21日から3月22日としており、取得した自己株式は消却の予定。株主還元の強化と資本効率のさらなる向上を図るとしている。比較的短期間での取得を計画しており、需給面へのインパクトを期待する動きが優勢になっている。

<6301> コマツ 2836.5 +103.5大幅反発。米林業機械メーカーのティンバープロを買収すると発表。昨年にはカナダの林業機械部品事業を買収しており、北米市場で攻勢をかける形になっている。また、自衛隊車両の新規開発事業を今後行わない意向を防衛省に伝えたと報じられた。開発コストに見合う利益が見込めないためとしており、収益力強化に向けた動きと捉えられてた。なお、米キャタピラーが前日に3.3%超上昇していることも支援。

<5214> 日電硝 3025 -5反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も4100円から3500円に引き下げている。第3四半期以降はガラスファイバの出荷が減速、今12月期前半の業績進捗は低いと考えているようだ。今期からの同事業利益成長本格化を想定していたが、足元の状況をふまえ業績予想を下方修正しているもよう。同事業成長回帰の兆しが見えるまではセクター内でのアップサイドに乏しいとみている。

<7735> スクリーンHD 4600 -55大幅続落。前日には岡三証券の投資判断格下げなどが観測されていたが、本日はみずほ証券が投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価も10000円から5000円に引き下げている。コストコントロールに課題が出てきており、従来のような利益率改善によるセクター内で高めの増益率確保を期待しにくくなっているとみているもよう。また、ガバナンス体制に改善の余地があるとも指摘している。

<9468> カドカワ 1227 +107急伸。岡三証券では投資判断を「中立」から「強気」に格上げし、目標株価を1500円に設定。決算と同時に発表した経営体制の見直しは、高コスト体質改善に向けた第一歩と評価している。また、20年3月期営業利益は3.2倍になると予想。今後発売予定の「SEKIRO」の海外販売分の利益寄与、経営体制変更による高コスト体質の改善、国内外からの版権収入増加、電子書籍・電子雑誌の拡大による利益率上昇が背景に。

<2931> ユーグレナ 755 +100ストップ高買比例配分。微細藻類を活用した事業開発でデンソーと包括提携すると発表、期待材料につながっている。包括的提携の項目として、バイオ燃料事業の開発、微細藻類培養技術の研究開発、藻類の食品・化粧品等への利用、微細藻類による物質生産などを挙げている。自動車部品最大手企業との提携に伴い、今後の事業展開の広がりが期待される形になっているようだ。

<5218> オハラ 1812 +70大幅反発。極低膨張ガラスセラミックス「クリアセラム−Z」が、国内最大となる京都大学3.8メートル望遠鏡「せいめい」に採用されたと発表、手掛かり材料となっている。「せいめい」は、ブラックホール発生の際に起きると予想されている、ガンマ線バーストと呼ばれる爆発現象の解明も期待されているもの。同社の技術力の高さがあらためて認識される状況にもなっているもよう。

<3932> アカツキ 5950 +260大幅続伸。水戸証券ではレーティングを新規に「B+」、目標株価は6600円としている。来3月期も増収増益が続くと予想。「ドッカンバトル」の売上拡大が続くとみられるほか、「ドラゴンボール」もユーザーベースの拡大が期待でき、「ロマンシング サガ」が1年間フル寄与する効果や新作タイトル3本配信予定であることも、売上増加に貢献するとみている。《US》

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