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インテリジェントウェイブは全体相場急落の中で底堅い、通期6割増益など注目される
■クレジットカード統合案件のピーク通過に代わる事業が拡大し収益力も強化
インテリジェント ウェイブ<4847>(東2)は2月8日の後場、672円(前日比変わらず)で始まったあとも670円前後で推移し、全体相場が大幅安(日経平均は400円安)となる中で底堅さが目立っている。
2月6日に発表した2019年6月期・第2四半期決算は、中核の金融システムソリューション事業が大型プロジェクトのピーク通過に代わる事業の育成・拡大などにより好調だったほか、プロダクトソリューション事業の赤字が大きく縮小し、売上高が前期比7.4%増加して50.39億円となり、営業利益は同41.5%増加して2.69億円となった。
クレジットカード業界のブランド統合に関わる案件は前期にかけてピークを迎え、今期は逓減から次第に収束に向かう見通しだったため、これに代わる事業としてクラウドサービスやソフトウェア開発などに積極展開した。こうした取り組みにより、金融システムソリューション事業の部門売上高は前年同期比13.2%増加して46.14億円となり、利益は同17.0%増加して3.17億円と引き続き拡大した。(HC) ◆組織内部からの情報漏えいを防ぐ「CWAT(シーワット)」に大型の受注
また、プロダクトソリューション事業では、企業組織内部からの情報漏えいを防ぐ自社開発のパッケージソフトウェア「CWAT(シーワット)」が1案件でパソコン台数10万台規模という大型の受注を獲得した。部門売上高は同31.1%減の4.24億円と落としたが、利益は前年同期の0.8億円の赤字から0.4億円の赤字へと大幅に改善した。通期では黒字化を計画する。
6月通期の見通しは、前期にかけてピークを迎えたクレジットカードのブランド統合案件の逓減ピッチが当初の想定より早まる見込みになったものの、ブランド統合以外のカード関連案件は拡大する見通し。カード関連以外でも、クラウドサービス関連の売上高は前期比倍増の見込みで、アクワイアリング業務の「IOASIS(アイオアシス)」、不正検知の「IFINDS(アイファインズ)」、国内/海外の決済ネットワーク接続とスイッチングに特化したアプライアンス製品の「IGATES(アイゲーツ)」など、最新製品の導入数が拡大する見込みだ。また次世代の不正検知システムは、AIを活用し処理能力や検知精度を高めた最新製品の実証試験が完了し、年内に製品化の予定とした。来期から業績に寄与し始める見込みになる。
今期・19年6月期の業績見通しは従来予想を継続し、大型案件の逓減により売上高は横ばい傾向だが前期比0.9%増の107億円、しかし営業利益は同60.7%増の8.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同64.3%増の6.20億円、1株利益は23円66銭。配当(期末のみ)は前期と同額の1株7.0円を予定するが、増益動向によっては増額を検討するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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