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TVアニメ『エガオノダイカ』第3話「微笑みの兵士」別視点からみる戦争の現実と悲惨さ【感想コラム】
TVアニメ『 エガオノダイカ 』第3話「微笑みの兵士」別視点からみる戦争の現実と悲惨さ【感想コラム】[写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
「 エガオノダイカ 」第3話。前回はわりと衝撃の展開で幕を閉じましたが、今回からはソレイユ側ではなく帝国側にスポットを当てて物語が展開していきます。
先のソレイユとの辺境戦線の様子や、もう一人の主人公でもある・ステラが本格的に姿をみせてくるのですが、帝国側の思惑、この戦争の結果になにを思うのか…そしてソレイユ側は今後どうなっていくのか。
新たな方向へと物語は加速していきます。
このページの目次
1 TVアニメ『 エガオノダイカ 』第3話 微笑みの兵士2 グランディーガ帝国軍3 潜入捜査4 自分たちが今やっていること5 戦争の現実と悲惨さを丁寧に描く
■TVアニメ『 エガオノダイカ 』第3話 微笑みの兵士
ステラ・シャイニング一等兵曹。帝国軍ビュルガー分隊所属の一兵卒である。
どのような苦境でも微笑みを絶やさぬが、彼女は常に仲間たちと一定の距離を置いている。
笑顔の裏に隠された、その胸の内は…?
新たに赴任した分隊長ゲイルと共に、敵地への潜入任務につくステラ。彼女が目撃したのは王国の現実と、もう一人の少女……
王女ユウキの自分とは全く違う、明るくあどけない笑顔であった。
■グランディーガ帝国軍
先の辺境戦線から1ヶ月。ソレイユ王国側は北部の主要都市を抑えられ、ほとんどの兵を撤退し王都周辺に戦力を固めはじめる。
話は、グランディーガ帝国軍の兵士たちへ。ソレイユの捕虜から、ある街に現地軍の物資があるという情報を基に、ステラたちは潜入・偵察にいくことに。
辺境の街ながら発展している街並みを眺めながら自国との産業レベルの違いを嘆くステラたち。ソレイユとグランディーガにはそれほどの差があるようですね。
そこには、一国の姫としてアイドル並に祭り上げられるユウキのディスプレイ広告があった。
「ユウキ・ソレイユですか…本当にまだ子供ですね」
「もしもあの王女様を殺さなきゃならんとしたら…お前はどうする」
「もちろん、命令があれば殺します」
敵国で、戦争なんだから女、子供関係なくターゲットにするのは軍人としては当然の摂理でありますが…なんだか笑顔が心なしか怖いよ…。
偽造IDでいとも簡単に潜入に成功したステラたちは、肝心の物資庫を散策中に迷い込んだ子供と遭遇する。
その子供は、物資庫の管理棟で暮らす子供で、戦争に負けたソレイユはほとんどの物資を本部の方に回されてなにもなくなった物資庫を物色する子供たちでした。
ステラはその子供たちのうちの一人、ラナと出会う。
ラナは戦争で両親を亡くしたという、いわゆる戦争孤児。もちろんラナから両親を奪ったのは自分たちの国であり、それに自分も加担しているという事実にそれでもステラは笑顔を崩すことはない。
そして、物資庫の近くにまだ騎士団がいるという情報を手にしたゲイルは再度、潜入を試みるのだった。
「もしも今、あなたの居場所が無いって感じているなら…心配ない、いつか…必ず見付かるから」
「私も…あなたと同じだった」
ステラはそう、ラナの話しかけた。
戦争後のステラたちがソレイユ側への調査潜入を試みたAパート。
戦争孤児という戦争の現実と、それを意に反さず表情に見せない軍人としてのステラの強さを垣間見えたシーンでした。
ステラは、戦争孤児であることが判明しましたが、それが今の彼女の原動力になっているということでしょうか。
■潜入捜査
潜入した先で、なにかを栽培しているようなものを見つけたゲイル。それは新型クラルスによる食料プラント。
ソレイユはその新型クラルスの回収が目的なのか、大隊規模で辺境の街に戻ってきているのだという。
ゲイルたちの次なる目的は、王国軍が来る前に新型クラルスを手に入れ、プラントを破壊すること。制限時間は2時間以内というおまけつき。
しかし、ゲイルに一つの懸念があった、それは物資庫の近くを住処にしている一般人がおり、それらが不用意に巻き込まれてしまうこと。
それでも、もし巻き込まれたとしてもそれはやむを得ないことであり、優先すべきは新型クラルスの食糧をソレイユ全域に行きわたらせないこと、そうなってしまったら再び戦争は長期化してしまう。
いわば“兵糧攻め”といったところでしょうか。
さらに、潜入部隊が失敗した場合のフォローアップとして、砲兵中隊12機を配備。失敗=施設そのものの遠距離破壊を意味し、関係のない人間が大勢巻き込まることを暗示していました。
ステラたちは、上層部の無茶な要求にあってないような作戦を立てるビュルガー分隊の面々だったが、作戦開始直後に野暮用があると言い残し、どこかに消えてしまうゲイル。果して彼の目的とは…。
潜入捜査の果てにみたのは新型クラルスで食糧改革を行う施設を保有していたということ、クラルスというのは本当に色々なものに多用できるんですね。ロボットの動力源というイメージでしたがソレイユがこのような使い方をしていることにも驚きました。
そして、戦争孤児という自分たちがやったことの果てにみてしまった現実と、それに対してゲイルが少し情を持っているという点。
少しステラは情に欠けるというか、あるのかないのか読みにくいキャラなのでグランディーガ側が=武力戦争を意に反さないほどソレイユ側に強い恨みのようなものをもっているキャラクターばかりなイメージでしたが、そうでもない人物もいるということでしたね。
■自分たちが今やっていること
つたない作戦だったが、手際よく実行していくステラたち。
あとはクラルスを奪取することだが、それには稼働中の機能を停止させる必要があり、総合施設とクラルス機能を切らなくてはいけない。
多少の妨害はあったものの、なんとか新型クラルスの奪取に成功したステラたち。
一方で、一人別行動をとるゲイルは一般人たちの誘導に向かっていた。
なんとか、関係ない人間だけでも巻き込まれないようにと必死に誘導するゲイルだったが……自分たちを誘導しているのは敵国の人間だと気づいたソレイユ側の一人ともめ始める…。
誘導なんかせずに今すぐこんなことをやめろと叫ぶ声に、ただ一言「無理だ」。
そこにステラがやってくる。
「あなたが拒否する度に一人ずつ殺す」
おとなしく誘導に従わない場合は、一人ずつ殺すと言い放つ。そこには昼間に笑顔を見せあっていた少女・ラナもいた。
なんとか作戦は成功し、関係ない人間を巻き込まずに保護することもできた。おそらくはステラたちにとって最善の方法で成功した。
しかし…。
「…返して。パパもママも、全部」少女・ラナは悲痛な声で叫ぶ。
「俺たちが今やってんのはこういうことだ。それでもお前は…いつまででも戦えるってのか?」
その言葉にもステラは、「次の任務はいつ来ますかね」と次の任務を望むのだった…。
■戦争の現実と悲惨さを丁寧に描く
さ~て、今回はグランディーガ視点から見る戦争の悲惨さと現実。そして国の差というものが見えた回でした。
ロボットものってモノローグだったり、ものありげな会話とドンパチがメインですが、こうやって丁寧に戦争を描いてくれるのは見る側としては引き込まれます。
前回は、何も知らないユウキが“親友の死”という形で現実に直面しましたが、今回はステラが自らの手で引き起こした戦争の孤児たちと直面し、戦争の悲惨さとリアルさに気付かされる…というものでした。
ステラは軍人として気丈に振舞ってはいたものの、内心はどう思っているのでしょうか。自らも戦争孤児であったことを吐露していましたが、きっと彼女の過去にもいずれ触れていくことになると思います。彼女の笑顔は偽りの笑顔なのか? 彼女の心情も気になるポイントですね。
あとは、ゲイル隊長がちょっといい人過ぎて…な~んか不安ですねぇ。仲間に裏切られたり、変なところでソレイユ側にやられたりして…?それだけは勘弁だなぁ…。
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(あにぶ編集部/Uemt)
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