ファーストリテ、安川電、7&iHDなど/本日の注目個別銘柄

2019年1月11日 15:39

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記事提供元:フィスコ


<9983> ファーストリテ 55280 +3220大幅高。前日に第1四半期決算を発表。営業益は1047億円で前年同期比8.1%減と11四半期ぶりの減益に。国内既存店売上高が前年同期比4.3%減になるなど、国内ユニクロ事業の減益が足を引っ張った。ただ、記録的暖冬の悪影響は十分に織り込まれ、ほぼ市場想定線上での着地であったとみられる。12月既存店売上高が前年同月比5.2%増と3カ月ぶりの増加に転じていることもあって、目先のあく抜け感が先行した。

<6506> 安川電 2693 +51反発。前日に第3四半期決算を発表、9-11月期営業利益は111億円で市場予想を10億円強下回ったとみられる。サーボモータの受注減少などを映して、通期予想は590億円から530億円に、第2四半期決算時に続いて下方修正している。ただ、ここまでの株価下落で通期コンセンサスの下振れは大分織り込まれており、9月をボトムにACサーボが底打ち傾向にあると示していることからもあく抜け期待が先行へ。

<9861> 吉野家HD 1710 -105大幅続落。前日発表の第3四半期決算が嫌気される。累計営業損益は5.6億円の赤字で前年同期比31.6億円の損益悪化、9-11月期も損益悪化が続く形となっている。9月の台風や北海道地震などの影響で営業時間の短縮や休業を余儀なくされた店舗が多く発生し、原材料価格の高騰や人手不足による人件費の増加などコスト増が業績悪化の背景。厳しい決算は想定されていたものの、収益の落ち込みは想定以上との見方に。

<3382> 7&iHD 4834 -92大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は3043億円で前年同期比2.9%増益、9-11月期は同3.3%増益になった。通期予想は4150億円で前期比6.0%増益を据え置いているが、モメンタムに変化はなく、やや未達懸念も強まる状況とみられる。金融や専門店事業が上振れの一方で、暖冬の影響もあって、スーパーストアや百貨店事業が下振れる状況になっている。

<7730> マニー 4850 +615急騰。前日に発表した第1四半期決算の内容が好感されている。営業利益は15.9億円で前年同期比40.1%増益となり、通期予想57.3億円、前期比12.8%増益に対して順調なスタートになっている。サージカル、アイレス針、デンタル関連と主力セグメントが揃って2ケタ増益、ベトナム新工場の稼働効果などによって利益率が高まる状況になっているようだ。

<4680> ラウンドワン 1093 -52大幅反落。前日に12月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比2.8%増となり、3カ月ぶりのプラス転換に。ボウリングがプラス転換したほか、アミューズメントも伸長した。ただ、土日祝日数と年末営業を昨年との比較で勘案すると、実質的には前年並みの水準としており、ポジティブに捉えられる動きとはなっていない。前月は既存店売上高が同1.6%減であったものの、土日祝日数を勘案すると1%増程度であった。

<3046> ジンズ 5270 -220伸び悩んで大幅安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は10億円で前年同期比83.6%増と大幅増益になっている。既存店売上高の順調推移や新規出店効果で、国内アイウエア事業が好調であった。通期計画の前期比19.4%増益に対して高い伸び率となっているが、第1四半期は比較的閑散期であるほか、前年同期には広告宣伝費が大幅に計上されていたこともあって、ポジティブな反応は乏しくなっている。

<7818> トランザク 713 +52急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は6億円で前年同期比19.8%増益となった。上半期予想の9億円、同6.5%増益に対して高い進捗となっている。一般雑貨製品やエコ雑貨製品が順調に伸びたほか、利益率も改善した。加えて、株主優待で優待対象製品を従来の2000円相当から3000円相当に引き上げるとも発表、配当・優待利回り妙味も一段と強まる形になっている。

<2930> 北の達人 391 +15大幅続伸。本日第3四半期決算発表を予定している。株価は昨年来高値から大きく調整して安値圏にあるなか、好決算がリバウンドのきっかけ材料につながるとの期待感が先行しているもよう。業績は前期から急拡大基調を続け、上半期営業利益も9.5億円で前年同期比2.5倍と大幅増益、通期予想の73%増益を大幅に上回る増益決算となっていた。

<9716> 乃村工芸社 2725 +214急反発。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は58.4億円で前年同期比11.6%増益、主力のディスプレイ事業において、博物館・美術館市場、余暇施設市場、オフィスの需要が引き続き旺盛なその他市場などが好調であった。上半期は同2.0%増益にとどまっていたことから、9-11月期の増益率が大きく拡大する格好になり、通期の1.6%増益予想には上振れ期待が一気に高まる状況となっている。《US》

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