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マツダ、新型「Mazda3」を世界初公開 最新技術全部載せて
マツダは28日、11月30日から12月9日まで開催されるロサンゼルスオートショーの一般公開に先立って、日本ではアクセラの名称で販売されている、新型「Mazda3(マツダ3)」を世界初公開した。発売は、2019年初頭から北米を皮切りに順次開始する予定となっている。
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■エモーショナルとエレガンス
新型では、深化した「魂動デザイン」を採用し、ハッチバックはエモーショナルさを、セダンはエレガンスさを追求し、ひとつの「Mazda3」というネームプレートのもとで異なる2つの個性をつくり上げている。
セダンはオーソドックスながらも、グラスエリアの上下幅が狭く、よりスタイリッシュになり、上級セダンの雰囲気を醸し出している。ハッチバックはより先鋭的になり、実用的なコンパクトハッチという枠から飛び出してコンセプトモデルのような、刺激的なデザインとなっている。
■ボリューミーな「尻」に感動
「魂動」以降のマツダのデザインといえば、アグレッシブな「顔」に象徴されるが、今度の新型ハッチバックの見どころは「顔」ではなく「尻」だ。トヨタのC-HRの登場時と同じく、後方視界がどうのこうのという評判は必ず出てくると思うが、それらを気にせずこの造形を世に送り出したマツダの決断に拍手したい。
■SKYACTIV-Xがついに市販される
また、人間の持つバランス能力を最大限に引き出すことを追求した新世代車両構造技術、「スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー」や、幅広い走行シーンで意のままの加減速を可能にする「SKYACTIV-G」「SKYACTIV-D」に加え、独自の燃焼方式を採用する最新の「SKYACTIV-X」を搭載することも正式に発表している。
新型「Mazda3」に搭載される「SKYACTIV X」は、正式名称「火花点火制御圧縮着火(SPCCI)」と呼ばれるマツダ独自の燃焼方式で、現行エンジンとの比較で燃費が20〜30%、トルクは最大30%の向上が見込める画期的な次世代ガソリンエンジン。このエンジンがついに市販化される。
もちろん、人間を中心に設計するという思想に基づき、クルマとしての基本性能を飛躍的に向上させ、走る・曲がる・止まるという、これまでの「Mazda3」の持つ思想に磨きをかけている。
■ところで「アクセラ」はなくなるのかも?
実は、マツダではグローバル戦略として今回の新型からモデル名を「Mazda3」に統一するとされている。ということは、2003年から続いた「アクセラ」名前が消滅することになる。最新技術全部載せで名前まで変えて登場する「Mazda3」、マツダの本気度が伝わる新型に間違いない。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)
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