意味は分かる?「ご飯論法」「ジタハラ」など『流行語大賞』ノミネートを解説

2018年11月12日 08:30

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 ユーキャン新語・流行語大賞事務局は11月7日、『新語・流行語大賞』2018年のノミネート30を発表した。

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 選ばれたものには「悪質タックル」や「おっさんずラブ」など話題となったもの以外に、「ご飯論法」「Tik Tok」「グレイヘア」といった、あまり耳にしないものもあるようだ。こちらでは気になるいくつかのノミネートを解説したいと思う。

■20189年をあらわす「新語・流行語大賞」

 年末の恒例となった「ユーキャン新語・流行語大賞」2018年ノミネート30が発表された。

 今年はスポーツ関係が多く、カーリング女子の「そだねー」と「もぐもぐタイム」、サッカーの「(大迫)半端ないって」、甲子園を盛り上げた「金足農旋風」、エンゼルス・大谷翔平投手の「翔タイム」、テニスの大阪なおみ選手による「なおみ節」などが選出。一方、日大ラグビー部の「悪質タックル」、アマチュア日本ボクシング連盟の「奈良判定」といった、権力を持つ指導者らの不名誉な出来事も選ばれている。

 芸能関係では低予算で大ヒットとなった映画『カメラを止めるな』の「カメ止め」、深夜ドラマでは異例の人気作「おっさんずラブ」、お笑いの「ひょっこりはん」、そしてDA PUMPが3年半ぶりに発売したシングル「U.S.A.」とその振り付けが「ダサかっこいい」としてセットでノミネートされている。

■「筋肉は裏切らない」はNHKが発祥!

 今回はNHK絡みで2つの単語がノミネートされ話題となっている。1つは俳優・武田慎治をはじめとした異色の3人が黙々と筋トレする5分番組『みんなで筋肉体操』の決め台詞「筋肉は裏切らない」、もう1つがクイズ番組『チコちゃんに叱られる』の中で5歳のバーチャル少女・チコちゃんの「ボーッと生きてんじゃねーよ!」だ。両者ともSNSなどを中心に若者から支持をされているようだ。

 また『朝ごはんは食べなかったのですか?』に対して『(パンは食べましたが)ご飯は食べませんでした』のように、“国会で論点をすり替える答弁”についての指摘を意味する「ご飯論法」もノミネート。こちらは法政大の上西教授がTwitter上で紹介したものである。

 他にも北海道胆振東部を襲った地震の影響で北海道全体が停電となった「ブラックアウト」、ショートビデオアプリ「Tik Tok」、残業時間削減のため具体策がないまま社員を退社させる「時短ハラスメント(ジタハラ)」、Google・Apple・Facebook・Amazonそれぞれの頭文字をとった「GAFA(ガーファ)」、セクハラや性暴力被害を受けた女性が声を上げる「#MeToo」などが選出された。

 ところでアナウンサーの近藤サトがあえて白髪を染めない「グレイヘア」は一部の女性にしか知られておらず、「仮想通貨」と「ダークウェブ」がセットでノミネートされたことに“ブロックチェーンではなく、なぜダークウェブなのか”と疑問の声も上げられているようだ。

 大賞は12月初めに発表される予定。(記事:高塔・記事一覧を見る

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