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小型モータの世界市場、自動車電装品や家電向けに拡大 中国の存在感高まる
富士経済は10月31日、小型モータの世界市場調査結果を発表した。小型モータ8品目の世界市場は、生産ベースで個数が17年比18.0%増の167億220万個、金額が同15.3%増の3兆9,373億円と予測。自動車電装品や家電、ドローン向けなどにおいて拡大するとしている。
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比較的安価かつ幅広い用途に使用可能な「DCブラシ付きモータ」の堅調な伸長と共に、高コスト高性能な「ブラシレスモータ」も急伸し、市場をけん引。
なかでも「ブラシレスモータ」は空調などの家電や、パワーステアリングなどの自動車電装品、OA機器など業務機器に使用され、小型化・軽量化に大きく貢献することから市場の拡大が期待されている。そのため25年の市場は17年比40.3%増の12.0億個、同37.7%増の8,400億円と予測している。
■主要用途分野向け市場
「自動車関連向け」の25年市場は17年比35.6%増の77.3億個、「家電・住設関連向け」は同15.9%増の35.0億個と予測。
「自動車関連向け」は自動車電装化の技術革新、EVやHV市場の拡大と共に増加。昨今は、自動車への世界基準の環境規制が強まったことから、さまざまな領域で対応可能なモータへの期待が高まっている。「家電・住設関連向け」は新興国の家電需要が今後も大いに見込めることから、伸長するとしている。
■地域別市場(生産ベース)
生産地域は家電や自動車などの生産量が多く、生産体制が整備されているアジアが中心になっている。なかでも中国は家電の一大生産拠点として大きな生産網を有し、市場の拡大余地が大きく、国を挙げてモータ搭載量の多いEVにも注力していることから生産量が増しているという。
■ファンモータ
その他の注目市場としては、「ファンモータ」を挙げている。25年の市場は17年比35.0%増の27.7億個と予測。ブラシレスモータのなかでも排熱用に使用されるものを対象としている。ノートPCや温水洗浄便座、自動車のシートファン向けにおいて拡大、なかでも高機能・高性能化するサーバや自動車用冷却ファン、住宅用喚気向けでの伸長が期待されているという。
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