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エムエム6 メゾン マルジェラ、19年春夏コレクション発表
エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)の2019年春夏ウィメンズコレクションが、イギリス・ロンドンで発表された。
■「レプリカ」のアイディアに回帰
今季のエムエム6 メゾン マルジェラは、ブランドの中核ともいえるカプセルコレクション「レプリカ」のアイディアに回帰した。「レプリカ」は、ヴィンテージの服やアクセサリーをブランドによる解釈で具現化したコレクションで、過去に作られた洋服への称賛とリスペクトを意味したものだ。
そんな「レプリカ」の考えを通して、ブランドが着目したのは、パリのクリニャンクールのフリーマーケットで見つけた、パリらしいヘリテージピースや伝統的なアイテム。古く不要になってしまったものに、ブランドらしいウィットに富んだ再解釈を加えて、モダンなピースへとアップデートする。
■フリーマーケットの古着を再解釈
懐かしさを感じさせる、サテンのビンテージドレスは、コットンのスウェットシャツに縫合。前身頃にフリルをたっぷりとあしらったブラウスは、膝にカットをいれたジーンズと組み合わせている。単体では古めかしさを感じさせるピースも、現代のエッセンスを交えることで、アーバンストリートウェアへとアップデートされる。
■2つの時代を象徴するカラーパレット
懐かしさの中にもモダンな雰囲気をより強く感じさせるのは、スタイリングの中で使用されたカラーパレットが大きな要因といえるだろう。淡いパープルやピンク、ピスタチオといった、ベル・エポック時代の色彩によって彩られたヴィンテージピースには、ブラックやホワイト、デニムブルーといった現代を意識したカラーをアクセントに。異なる時代を象徴するカラーが同時に共存することで、フレッシュな印象を与えてくれる。
■オリジナルへのオマージュを捧げて
ヴィンテージのガーメントは、様々なスケールでその姿も変えていく。1900年代チョコレートを包むため用いられたサテンのバッグは、シフトドレスに、スリップドレスはハンドバッグに、Tシャツはショルダーバッグに…。オリジナルの姿を残しながらも、そこにはこれまでと全く異なる新しい価値が加えられている。
■真新しさを感じさせる“「タビ」ブーツ”
足もとを飾るのは、遊び心溢れるフットウェア。透明なシューズやサンダルには、「タビ」ソックスを合わせて、あたかもブランドのアイコニックな「タビ」ブーツのような出で立ちに。着用するシューズの組み合わせ次第で、普段見慣れたものにも真新しさを感じさせる、ブランドらしい捻りが潜んでいる。
現代のスパイスを加えながら、過去のデザインに対するリスペクトを忘れないこと。ブランドが大切にしてきたスピリットをしっかりと引き継ぎながらも、エムエム6 メゾン マルジェラらしい遊び心を感じさせるコレクションとなった。
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