最低賃金改定で9月のバイト平均時給上昇、関東は1103円に パーソルキャリア調査

2018年10月16日 10:33

印刷

 パーソルキャリアの発表によると、最低賃金の改定を受けて、全国で平均時給が上昇していることが分かった。また、薬剤師や看護師などの資格職で時給が高めながら、地域によって数百円の差があることも明らかになった。

【前月は】8月バイト平均時給1030円、フード系が初の1000円台に パーソルキャリア発表

■前年同月比は43カ月連続でプラス

 15日、パーソルキャリアがアルバイト求人情報サービス「an」の調べによる2018年9月のアルバイト平均時給を発表した。9月の全国平均時給は1,042円で前年同月比21円(2.1%)増となり、前年同月比は43カ月連続で増加した。

■最低賃金改定が影響

 平均時給が最も高かったエリアは関東の1,103円(前年同月比1.2%増、以下同じ)、次いで関西が1,025円(2.9%増)、東海が1,022円(1.2%増)、九州・沖縄が928円(1.5%増)、北海道が917円(3.7%増)。最低賃金が改定されたことにより、全てのエリアで時給が上昇した。

■職業別の各エリア時給トップ5は?

 最も平均時給が高かった関東において職業別で時給が高いトップ5は薬剤師(2,204円)、塾講師(2,057円)、マスコミ(1,809円)、看護師(1,792円)、キャンペーン・PR(1,775円)だった。関西では、薬剤師(2,000円)、看護師(1,896円)、塾講師(1,620円)、キャンペーン・PR(1,515円)、営業・企画営業(1,471円)。東海では、看護師(1,595円)、塾講師(1,486円)、新聞配達(1,328円)、エステ・マッサージ(1,301円)、引越スタッフ(1,300円)。九州・沖縄では、塾講師(1,800円)、建築・土木(1,321円)、引越スタッフ(1,260円)、フォークリフト等(有資格)(1,200円)、看護師(1,187円)。北海道では、看護師(1,400円)、バーテンダー(1,166円)、歯科助手・衛生士(1,119円)、ゲーム・パチンコ(1,100円)、コールセンター(1,084円)となっており、各エリアで上位に入る看護師でも、エリアによってかなり時給に差があることが分かる。

■各エリアで時給が下がっている職業は?

 昨年9月と比較して、目立って時給が下がっている職業を探してみた。関東では、携帯ショップ・家電販売が昨年9月の1,426円から1,168円となっている。関西では、キャンペーン・PRが2,251円から1,515円に、マスコミが1,510円から1,010円に下がった。東海では、塾講師が1,990円から1,486円に、キャンペーン・PRが1,100円から925円に下がった。九州・沖縄では、キャンペーン・PRが1,328円から958円に、看護師が1,428円から1,187円に下がった。北海道では、携帯ショップ・家電販売が1,200円から953円に、専門職のサポートが1,061円から923円に下がっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

関連記事