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伊方原発3号機、再稼働が認められる
masakun曰く、 四国電力伊方原発3号機の運転を差し止めた広島高裁の仮処分決定(過去記事)を不服とした四国電力の申し立てによる異議審で、広島高裁は仮処分を取り消す決定をした(福井新聞、毎日新聞)。
決定骨子にある「破局的噴火を除けば火砕流堆積物の分布は阿蘇カルデラ内に限られ、到達の可能性は小さい」「火山影響評価ガイドは噴火時期や程度を正確に予測できることを前提にしており不合理」は納得のいくものだ。「阿蘇山から約130kmの同原発は火砕流が到達する可能性が十分ある」というのが運転差止め時の仮処分決定だが、ここで引き合いに出されるのは国内最大の噴出量600km3以上と考えられる約9万年前の阿蘇4火砕流噴火(「日本列島における巨大カルデラ噴火」)であって、有史以降の阿蘇山の噴火では起きていないからだ。
もし再び阿蘇4クラスで瀬戸内海を火砕流が渡る噴火が起きる可能性が十分あると論じるなら、噴火するかしないかは地震で判断できない(2016年の熊本群発地震でも阿蘇を震源とする地震はあった)以上、まず先にやるべきことは阿蘇カルデラ周辺の自治体の避難だろう。それをやらずしてかなたにある原発だけに最悪の事態を想定させるのは、反原発派のご都合主義ととられても致し方ない。
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