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米コカ・コーラが大麻入り飲料導入を検討
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●「最終的な決断はまだされていない」
アメリカのアトランタに本社を置くコカ・コーラは、カナダのオーロラ・カナビス社と協力し、大麻入りの飲料の導入を検討していることを明らかにした。国際的に、大麻の需要が高まっていることを視野に入れ、北米とヨーロッパの大麻合法化に合わせた戦略としている。製品化は十分な安全を確保してから進められるため、最終決定はまだなされていない。しかし同社では、伝統的なコカ・コーラの売上低迷の挽回策として期待をしている。
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●飲料に含まれるのは「カンナビジオール」
コカ・コーラがオーロラ・カナビスと開発中の飲料には、大麻の成分であるカンナビジオール(CBD)が含まれる。カンナビジオールは、同じく大麻の成分のひとつテトラヒドロカンナビノール(THC)と比較するとサイコ・アクティブな作用がないため、安全性が高いといわれている。
しかし、コカ・コーラのスポークスマンであるケント・ランダース氏は、安全を期すために具体的な販売予定はノーコメントとしている。
●大麻栽培企業に投資をしたアメリカの企業
飲料会社と大麻企業の提携に関しては、アルコール販売企業「コンステレーション・ブランズ」の先例がある。
コロナ・ビールなどの販売を手掛ける大手のコンステレーション・ブランズは、カナダで大麻を合法的に栽培・販売するキャノピー・グロースに40億ドルを追加投資、キャノピーの株価が上昇するという動きがあったばかりだ。
●コカ・コーラに続くのは「ジョニーウォーカー」?
大麻に興味を示している企業は枚挙にいとまがない。
ウィスキー「ジョニーウォーカー」を販売するイギリスの企業「ディアジオ」も、大麻に関連した開発を始めた伝えられている。また、アメリカのビール製造会社「モルソン・クアーズ」は、自社製品の低迷を受けて、新戦略としてカナダの大麻栽培会社ハイドロポセカリーと合弁事業を立ち上げることを発表したばかりである。
●THCを含むビールも
一方、オランダのビール「ハイネケン」グループに属する「ラグニタス」は、大麻の有効成分であるTHCを含むビールのブランドを立ち上げている。
アメリカでは、半数以上の州で大麻は合法化されているが、米連邦法のレベルでは違法となっている。2018年10月17日にはカナダで歯垢用の大麻が解禁となる予定となっており、大麻入り飲料の分野は今後も成長を続ける勢いだ。
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