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7月の第3次産業活動指数は前月比0.1%上昇 「持ち直しの動き」据え置き 経産省
経済産業省が発表した7月の第3次産業活動指数は105.7となり、前年同月比プラスが続いていることなどから、「持ち直しの動きがみられる」の基調判断は据え置いた。
■17カ月連続の前年同月比プラス
11日、経済産業省が2018年7月の第3次産業活動指数を発表した。7月の指数は105.7となり、6月から0.1%上昇し2カ月ぶりのプラスに。5月の106.2から6月に105.6と0.6ポイント下げたものの、7月に持ち直した。また、昨年7月からは0.9%上昇で、17カ月連続の前年同月比プラスとなった。
■猛暑で電気業が上昇
前月から大きく上昇した業種は、電気・ガス・熱供給・水道業(前月比:3.8%上昇、以下同じ)で、電気業が冷房需要の増加などにより上昇したことが主な要因。また、金融業・保険業(1.4%上昇)は「銀行業・協同組織金融業の金融決済業務が全銀システム取扱高の堅調な動きから上昇」した。その他には、医療・福祉(1.0%上昇)、小売業(0.3%上昇)、不動産業(0.3%上昇)、物品賃貸業(0.2%上昇)、情報通信業(0.1%上昇)も上昇した。
■悪天候で娯楽産業が低迷
前月から大きく低下した業種は、生活娯楽関連サービス(1.4%低下)。荒天の影響もあり娯楽業のスポーツ施設提供業やプロスポーツ(スポーツ系興行団)が低下し、宿泊業もホテル・旅館ともに国内旅行の減少もあり低下した。また、運輸業・郵便業(1.3%低下)は「運輸に附帯するサービス業の道路施設提供業が自動車利用数の減少により低下」。卸売業(0.8%低下)は、建築材料や鉱物・金属材料等卸売業、産業機械器具卸売業など低迷した。
■「持ち直しの動き」の表現を据え置き
基調判断は、2017年11月~2018年2月までは「持ち直しの動きがみられる」だったが、3月に「一部に弱さがみられる」となっていた。しかし、4月から再び「持ち直しの動きがみられる」に戻っていた。
発表によると「前年同月比プラスが連続して」いることに加え、「指数値自体も、4月、5月に続いての本年3番目の指数値」「年初からみると緩やかに上昇」していることから、「持ち直しの動きがみられる」の表現を据え置くとしている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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