4−6月期GDP改定値は前期比年率+4.2%で予想を上回る(29日)

2018年8月30日 14:39

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記事提供元:フィスコ


*14:39JST 4−6月期GDP改定値は前期比年率+4.2%で予想を上回る(29日)
 米商務省が29日発表した4−6月期GDP改定値は前期比年率+4.2%で速報値の同比+4.1%から上方修正された。経済成長率は2014年7−9月期以来の伸びとなった。ただ、個人消費は速報値の+4.0%から+3.8%に下方修正された。自動車、非耐久財、ヘルスケアの下方修正が影響した。輸入は−0.4%で速報値+0.5%から下方修正されており、GDPへのマイナス寄与からプラスに転じた。
 4−6月期の個人消費は+4.0%から+3.9%に下方修正されるとの見方が多かったが、市場予想を下回ったことから、インフレ見通しに微妙な影響を与える可能性がありそうだ。29日の米国債券市場では4-6月期GDP改定値の上方修正を受けて10年債利回りは上昇したが、取引終了時点にかけて上げ幅は縮小した。雇用情勢のさらなる改善への期待は残されているが、賃金上昇率が9月以降にやや鈍化した場合、2年債と10年債の利回り格差は年内に逆転するとの見方が出ている。《MK》

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