2050年までに乗用車の二酸化炭素排出量9割削減目指す

2018年7月27日 20:52

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記事提供元:スラド

maia曰く、 7月24日に第2回が開かれた自動車新時代戦略会議は、商用車を含めた自動車の「Well-to-Wheel」(油田からタイヤを駆動するまで)での二酸化炭素排出量削減を目指す総合戦略を練っているらしい。

 資料によれば、2025~2030年あたりに中間目標を設定しているが、長期目標は2050年時点ですべての日本ブランド車の温室効果ガス排出量を8割程度削減することだそうである(日テレニュース)。

 乗用車は100%電動化(HEV、PHEV、BEV、FCEV)と温室効果ガス9割程度削減とあるので、商用車の目標はもっと控えめなのだろう。少なくともBEV(バッテリーEV)やPHEVのCO2排出量は電源構成に大きく依存するはずだが、原発依存のフランスのBEVなら今でも5g-CO2/kmのようだ。日本のBEVは2015年時点で59g、2030年時点で41gとなっている。高い目標達成のためには、バッテリーやモーターの性能向上、自動車の軽量化などでは不足する気がする。後は、再エネであろうか。

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