川崎重工、“ちょうどいいサイズ”の多用途四輪車を新発売

2018年6月14日 06:45

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MULE PRO-MX EPS LE(画像は川崎重工業の発表資料より)

MULE PRO-MX EPS LE(画像は川崎重工業の発表資料より)[写真拡大]

  • MULE PRO-MX STD
  • MULE PRO-MX EPS
  • MULE PRO-MX EPS LE
  • MULE PRO-MX EPS CAMO

 川崎重工は12日、タフで機能性に優れた多用途四輪車MULEシリーズの新機種、「MULE PRO-MX」を、2019年モデルとしてアメリカやカナダなどの北米を中心とした地域にて7月中旬より発売することを発表、その詳細を公表した。尚、メーカー希望小売価格はEPSモデルで1万1,999米ドルとなっている。

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■仕事にも遊びにも“ちょうどいいサイズ”

 「MULE PRO-MX」は、仕事にも遊びにも“ちょうどいいサイズ”をコンセプトに開発。既に販売されているフラッグシップモデル「MULE PRO-FX/FXT」「MULE PRO-DX/DXT」と、コンパクトモデル「MULE SX」の中間となるサイズで、必要十分な積載性と優れた取り回し性が大きな特長となっている。バリエーションは、用途に応じて次の4つを用意している。

STD: シンプルかつ基本的な装備の標準モデル
EPS: 電子制御パワーステアリングとLED補助ヘッドランプを装備したレジャー仕様
EPS LE: 屋外での使用に便利なプラスチックルーフや質感高いアルミホイールを装着した上級モデル
EPS CAMO: ハンティングに最適なカモフラージュ柄の特殊モデル

■「MULE PRO-MX」の主な特長

 専用設計の水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブエンジンは、牽引力と運搬能力に加え、信頼性や始動性に優れ、CVTトランスミッションは、低速トルクをスムーズに引き出し、坂道を下る際には、最適なエンジンブレーキが効くように設定されている。

 また、頑丈なフレーム構造に一定のしなり特性を与えたことで、高い耐久性と快適な乗り心地を両立、優れた機動性と取り回し性能を発揮する。積載性、利便性に優れたカーゴベッドは、最大積載317kg、最大牽引力は680kgで、ダンプ機能も備えている。

 そして、タイダウン用アンカーやパーテーション板設置用のくぼみを設けるなど、積荷を安定して運べる工夫が施され、カーゴベッドの壁上部には、フックポイントとして使えるほかカーゴボックスなどのアクセサリーの装着も可能なスチールパイプを装備してる。

 さらに、ボンネット下に容量9.1L、シート下に5.3Lの容量の収納スペースを確保し、仕事や遊びに使う道具が収納可能になっており、ダッシュボードには、鍵付きのグローブボックスのほか、小物類を入れるポケットやトレーを用意。ドリンクホルダーを運転席と助手席それぞれに装備するなど、乗用車のように便利で快適な装備も多く備えている。

■SUVよりカッコイイ!

 機能性だけを追求した作業用の多用途四輪車と異なり、カラフルなボディカラーや使い勝手の良さなどを持ち、何よりも、わずか2,795ミリながらも、その屈強な造り込みとタフな性能を具現化したデザインが、そこらのSUVより断然カッコイイ。

 現在のところ、導入国は欧州、アメリカ、カナダのみとなっている。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る

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