あの「ゲド戦記」が再び映画化か!今度は海外チームによる映像化プロジェクト

2018年5月30日 08:15

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■ゲド戦記が再び映画化するかも

 「ゲド戦記」といえば、スタジオジブリが作成した長編アニメがまず頭に浮かぶ人も少なくないだろう。しかし、本作の原作となった小説は後のファンタジー小説に多大な影響を与えた古典とも言われるほどの名作。日本では全6巻にも及ぶ大長編の物語だが、その魅力はどこにあるのだろうか。

■ゲド戦記とは

 「ゲド戦記」とはアーシュラ・K・ル=グウィンが書いた長編小説。全米図書賞児童文学部門、ネビュラ賞長編小説部門、ニューベリー賞など数々の賞に輝いた作品。あの「指輪物語」や「オズの魔法使い」と並んで語られることが多く、世界的に評価されているのがわかる。また、本作は「ハリーポッター」や「氷と炎の歌」に影響を与えた作品とも言われており、影響力が強いのもうかがえる。

 簡単なあらすじとしては、魔法使いであるゲドの成長物語である。ゲドは才能のある人物であったが、その力を証明しようとして死者の霊と「影」に見入られてしまう。しかし、師であるアイハルの助言により影と対峙することを決めたゲドは、その力を正しい方向へ使うようになるのだった。

 本作は2006年にスタジオジブリが「ゲド戦記」として長編アニメ映画を発表している。しかし、「ゲド戦記」に関しては6巻にも渡る作品を2時間にまとめることが難しく、さらにスポットがゲドよりアレンに当てられていたという変化がある。これはゲド戦記の3巻に当たる部分を映像化したことに理由があるとも思われるが、内容としては違ったものになっているのがわかる。

■今度は実写か?

 個人的な感想だけでなく、スタジオジブリ内の興行収入から見ても「ゲド戦記」が振るわなかったのがわかる。そんなファンタジー小説シリーズを「ナイトクローラー」、「少年は残酷な弓を射る」、「フィクサー」などを手掛けてきたプロデューサーのジェニファー・フォックスがシリーズの映画化権を獲得したことがわかった。

 まだ映画化の権利を得たばかりで、これから原作を脚色する脚本家や配給探しがはじまるようだ。フォックスが過去に手掛けてきた作品を見るに今度は実写化になることが予想される。過去にフォックスが手掛けてきた作品の中でも「ナイトクローラー」の完成度は非常に高く、もし実写化となれば「ロード・オブ・ザリング」や「ハリーポッター」のような大作になることも十分に考えられるだろう。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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