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医療ビッグデータビジネスの国内市場、順調に拡大へ 富士経済
富士経済は24日、医療ビッグデータビジネスに関する国内市場の調査結果を発表した。注目市場として以下を挙げている。
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■医療関連業界向け医療ビッグデータ分析
25年の市場は、16年比3.9倍の170億円と予測。
調剤薬局のレセプトデータは製薬企業を中心に活用されており、近年は保険者のレセプトデータや病院のDPCデータの活用が拡大、市場が広がっている。今後はカルテデータの活用も進み、また製薬以外の企業のマーケティングにも活用の幅が広がることで、さらに市場は伸長するとしている。
■保険者向けデータ分析
25年の市場は16年比2.3倍の270億円と予測。
保険者に対し、保険者のレセプトデータや検査データなどを分析・解析するサービスを対象としている。分析されたデータは健康改善や保険者の事業の長期安定化などに活用されるという。
市場は本格的に立ち上がり、経済産業省による健康経営優良法人認定制度など政策に基づく取り組みもみられ、健康経営に積極的に取り組む企業などからの関心が高まっているという。新規参入企業も増加していることから、市場は堅調に拡大するとしている。
■プレシジョン・メディシン
プレシジョン・メディシンとは患者や疾患組織の遺伝子情報と、論文データや各種エビデンス、添付文章情報などの医療ビッグデータから総合的に最適な治療法を分析・選択する治療法のこと。
現在は臨床研究や自由診療での利用にとどまっている。遺伝子解析により最適な治療の選択が可能となり、効率的かつ質の高い医療の実現が期待できるため、30年には市場は300億円に達すると予測している。
■まとめ
医療ビッグデータビジネスの国内市場において、最も市場規模が大きいのがビッグデータ活用治療・診断システム関連であり、特にテーラーメイド医療(個別化医療)は高薬価の医薬品の取り扱いが多く、市場を押し上げているという。市場は堅調に拡大していき、25年にピークを迎えるとしている。医薬品開発支援関連は全ての品目で伸長しており、今後も拡大すると予測している。
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