2017年の中古車市場は3兆275億円 前年比6.6%増に カーセンサー調査

2018年5月17日 17:43

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 カーセンサーが発表した中古車購入実態調査によると、中古車の市場規模が拡大傾向にあるとともに、中古車に対するネガティブなイメーシが減りつつあることが分かった。

■中古車市場規模は3兆275億円

 16日、リクルートマーケティングパートナーズが企画・制作する中古車情報メディア「カーセンサー」が、中古車購入に関する実態調査の結果を発表。調査は2017年8月、沖縄県を除いた全国に住む18歳~69歳の男女を対象に行なっている。

 中古車市場規模は3兆275億円。前回2016年調査の2兆8,409億円から6.6%の増加。延べ購入台数は250万3,000台(前回調査:242万2,000台)、中古車購入単価は120万9,000円(同117万3,000円)で、いずれも増加している。

■軽自動車の購入割合が減少

 購入した中古車のタイプで最も多かったのは軽自動車で37.8%。以下、ミニバン(15.7%)、ハッチバック(15.3%)、セダン(11.3%)、ステーションワゴン(8.8%)、クロカン/SUV(5.0%)、クーペ(2.5%)などと続いている。

 ただし軽自動車は前回の42.0%から4.2ポイント減っており、反対にミニバンは15.3%から0.4ポイントの微増、ハッチバックは12.2%から3.1ポイント、セダンは9.1%から2.2ポイント増加している。

■都市部と北海道では軽自動車が少な目

 全国全ての地域で軽自動車の購入割合が最も多いが、地域によって大きな違いがあった。首都圏では軽自動車は26.3%、ハッチバックが21.4%、ミニバンが15.0%、セダンが13.4%。東海では軽自動車が31.5%、ハッチバックが21.0%、セダンが15.4%、ミニバンが14.6%。関西では軽自動車が39.0%、ミニバンが19.2%、ハッチバックが13.0%、セダンが9.3%と、都市部では軽自動車が少な目。

 一方、中国では51.3%、四国では51.1%、九州では45.8%、東北では42.6%、甲信越・北陸では43.8%が軽自動車を占めている。そうした中で興味深いのは北海道だ。軽自動車が33.5%、ミニバンが20.8%、ハッチバックが14.1%、セダンが11.5%と、関西と似た数字となっている。

■中古車のイメージは「価格」

 中古車のイメージとして最も多かったのは、「少ない予算で買えるので魅力的」で79.9%だった。以下、「安全性に問題がなければ中古車で十分」(71.6%)、「同じ予算で上のグレードの車が買えるので魅力的」(68.3%)、「中古車でも新車でも利用目的にせばどちらでもよい」(64.4%)、「新車よりも気軽に買える」(62.1%)などが上位に来ている。

 また、「新車よりもメンテナンス代などがかかりそう」(47.0%)、「前に乗っていた人がわからないので不安」(46.3%)、「走行距離メーターの巻き戻しや事故車(修理車)がたくさんある」(36.5%)などのネガティブな意見が少なからずあったものの、前回調査から押しなべて割合は減っており、ネガティブイメージは減少傾向にある。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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