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資生堂、SUBARU、三井不など/本日の注目個別銘柄
<6723> ルネサス 1039 -59大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表しており、営業利益は206億円で前年同期比6.9%減と150億円程度の市場コンセンサスを上回る着地となった。一方、4-6月期の会社計画は144億円で市場予想を50億円程度下回っている。車載やエアコンでの在庫調整が4-6月期収益鈍化の要因。自動車向け半導体も4-6月期はマイナス成長が続くことが示されているもようで、先行き期待がやや後退する形となっている。
<7270> SUBARU 3568 -39続落。先週末の取引時間中に発表した決算が引き続き嫌気される。18年3月前期営業利益は3794億円で前期比7.6%減。市場予想をやや上回る着地となったが、今期は3000億円で同20.9%の減益見通し。市場予想は3900億円程度で増益を見込んでいたため、ネガティブな反応に。みずほ証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ。増販効果は意外に小さく、販売奨励金の負担も重いと指摘している。
<8801> 三井不 3064 +257大幅に3日続伸し年初来高値更新。決算と同時に発表した自社株買い実施がポジティブサプライズに。経営陣の資本効率向上に対する意識の高まりと捉えられているようだ。発行済株式数の0.76%に当たる750万株を取得上限に。18年3月期決算は営業利益が2459億円で前期比5.7%増となり、19年3月期は2500億円で同1.7%増の見通し。ともに市場予想水準となっている。なお、本日は中期計画を発表予定。
<7733> オリンパス 3905 -120大幅続落で年初来安値更新。先週末発表の決算が嫌気されている。18年3月期営業利益は810億円で市場予想の850億円を下回った。医用・映像事業で一時的な費用が発生したもよう。また、19年3月期は810億円と横ばいの予想で、市場予想を100億円程度下回っている。今期も一時的費用の発生を見込んでいるが、想定以上に弱いガイダンスと捉えられているようだ。中期計画目標の達成も後ろ倒しを示唆している。
<4911> 資生堂 8330 +1122大幅続伸し上場来高値更新。先週末に発表した第1四半期決算がポジティブサプライズとなっている。営業利益は471億円で前年同期比95.3%増と、市場予想を80億円強上回った。国内中価格帯化粧品の販売増、インバウンド効果、中国需要の大幅な拡大などが業績をけん引している。通期計画900億円は上期決算発表時に見直すとしているもよう。今期以降のコンセンサスの大幅な切り上がりを想定する動きとなっている。
<5202> 板硝子 1083 +150ストップ高。先週末に決算とともに復配を発表。買い材料視される。18年3月期末は20円配当を実施し、6期ぶりの復配となる。また、19年3月期は記念配当を含め30円配当を実施する計画。18年3月期営業利益は357億円で前期比19.4%増となり、市場予想水準で着地した。19年3月期は410億円で同15.0%増を予想。コンセンサスをやや上回っている。建築・自動車用ガラスの利益改善を見込んでいるようだ。
<5304> SECカーボン 9690 +1500ストップ高。先週末に18年3月期決算を発表しており、営業損益は10.2億円の黒字(前期は23.7億円の赤字)に転じた。4月27日に発表した修正値水準で着地している。一方、19年3月期は82億円で同8倍の見通し。業績伸長は期待されていたものの、想定以上の水準となっている。国内外の炭素製品事業における販売価格の上昇などが寄与するようだ。高い業績成長率に関心が向かっている。
<1852> 浅沼組 371 -73急落。先週末に18年3月期決算を発表。営業益は79.5億円で前期比19.3%増と、従来予想の76.6億円をやや上回る着地に。一方、19年3月期は49億円で同38.4%の大幅減益見通し。配当も前期の16円から10円に減額の計画。東北復興大型工事や大型倉庫建築工事などの一巡が響くもよう。また、中期計画の数値目標も発表。21年3月期営業利益は72億円の計画で、18年3月期の水準を下回っている。
<3655> ブレインパッド 3155 +349急伸で上場来高値更新。先週末に第3四半期決算を発表しており、累計営業利益は4.2億円で前年同期比3.5倍となった。通期予想は従来の3億円から5.5億円に大幅上方修正している。国内企業におけるデータ活用需要の高まりに加え、効率的なプロジェクト管理によって案件利益率が上昇しているようだ。想定以上の収益成長力の高まりにポジティブな反応が先行している。《DM》
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