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ソニー、村田製、グリーなど/本日の注目個別銘柄
<6758> ソニー 5073 -327大幅続落。先週末に18年3月期決算を発表している。営業利益は7348億円で前期比2.5倍となり、20年ぶりの最高益更新となった。コンテンツ関連事業の伸長に加え、スマートフォン向け画像センサーの販売増も寄与した。一方、19年3月期は6700億円で同9%減の見込み。主に土地や設備など売却益の計上一巡が響く。市場では減益予想は想定線との見方も多いが、失望感が先行しているようだ。
<4689> ヤフー 385 -653日ぶり大幅反落。先週末に18年3月期決算を発表。営業益は1858億円で前期比3.2%減となり、市場予想(約1930億円)を下回って着地した。また、19年3月期は1300億-1400億円と、同25%-30%程度の減益見通しを示す。市場予想は2000億円。新規事業に対する追加投資などがかさむもよう。アルタバ保有株売却に対する対応策なども不透明ななか、収益水準の低迷を悪材料視する動きが優勢。
<3765> ガンホー 301 -30大幅に4日続落。先週末に第1四半期決算を発表。営業利益は64億円で、前年同期比で36.2%減、前四半期比では4.1%増となった。「ラグナロク」の寄与も期待されたなか、想定よりも低調な滑り出しとの見方が優勢。なお、先週末も株価は大きく下落しているが、任天堂<7974>とCygamesとのゲームアプリでの業務提携が発表されたことで、同社と任天堂の提携期待などが後退する状況となっているようだ。
<6967> 新光電工 960 +103大幅に5日続伸。先週末に18年3月期決算を発表している。営業益は49億円で従来予想の59億円を下回ったが、市場コンセンサス水準での着地となる。また、19年3月期は71億円で同45%の大幅増益見通し。市場予想は60億円弱の水準であり、大きく上回っている。円高の影響が警戒されていたなか、想定以上の大幅増益予想を受けて安心感が強まったようだ。収益性の高い静電チャックの回復が継続するとみられている。
<3092> スタートトゥ 3415 +255大幅続伸。先週末に18年3月期決算を発表。営業益は327億円で前期比24.3%増と、従来予想(320億円)を上回って着地。1-3月期では前年同期比30.4%増と足元で増益率が拡大する形に。また19年3月期は400億円で前期比22.4%増予想と、390億円レベルの市場予想を上回る。足元順調な業績拡大に加え、3カ年の中計では最終年度に営業利益900億円を目指すとしており、同社の強気姿勢を評価。
<6981> 村田製 14135 +285大幅反発。先週末に18年3月期決算を発表している。営業利益は1621億円となり、市場予想を約100億円下回り着地した。19年3月期見通しは2400億円で2150億円程度のコンセンサスを上回っているが、会計基準の変更が主因であり、実質的には市場想定以下の見通しとなる。ただ、足元の株価調整で警戒感は大分織り込まれており、MLCCの受注残拡大などポジティブな材料を積極的に評価する動きとなっている。
<6724> エプソン 1950 -105急落。先週末に18年3月期決算を発表。営業益は650億円で前期比4%減と、従来予想を70億円下回った。19年3月期は750億円で同15%増の予想。為替前提を1ドル=100円、1ユーロ=125円と保守的に見積もっているが、市場予想の880億円水準は大きく下回る。収益性の高い大容量プリンターの台数減が業績回復の重しとなっている。市場の期待値が低下しているなか、ネガティブな決算にストレートに反応。
<3632> グリー 660 +55急伸。先週末に第3四半期決算を発表。累計営業益は78億円で前年同期比40%増となり、従来予想の75億円を上回った。1-3月期では同80%増と増益率が拡大している。18年6月期の通期計画は100億円で前期比25%増としているが、「アナザーエデン」の成長などが見込め、保守的との評価になっているようだ。CLSA証券ではコスト削減はポジティブとして、投資判断を「セル」から「バイ」に格上げしている。
<7274> ショーワ 2015 +377急伸で上昇率トップ。先週末に発表した18年3月期決算では営業利益が253億円(前期は33億円の赤字)となり、従来計画240億円を上回った。二輪・汎用事業の品質補償費、四輪事業の減損発生など一過性費用約20億円を吸収しての上振れ決算だった。19年3月期予想は270億円で300億円程度の市場予想を下回るが、保守的計画として弱材料視する動きは見られない。今期の大幅増配計画なども好感されている。
<7267> ホンダ 3730 -37続落。先週末に18年3月期決算を発表している。営業利益は8336億円で前期比1%減と、ほぼ市場想定線での着地となった。一方、19年3月期は7000億円で同16%減の見通しと、市場予想を1500億円以上下回る水準となっている。インセンティブ増加などを想定しているが、期待値大幅下振れに失望売りが優勢。自社株買いを発表しているものの、規模は限定的と捉えられている。《DM》
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