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スバル・新型フォレスターは時代遅れなのか?(下) 圧倒的なAWDの操縦性能
新型フォレスター。(画像: SUBARUの発表資料より)[写真拡大]
■圧倒的なスバル・フルタイム4WDの操縦性能
SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を使用したサスペンションセッティングについては、インプレッサ、XVなどで示されているように、かなりの水準にあるだろう。フルタイム4WD(AWD)を全車に採用する現在のスバル車は、ラフロード走破性に限らず、舗装路面での正確なハンドリングにも見るべきものがある。それほど固められた足回りではないのだが、ノーズダイブ、ローリングが抑えられ、フラットに素直に方向性を変えられる。「世界水準のサスペンション」と評してもよいだろう。ドライブしていて、狙った通りのラインを描くことに感心する。今回発表された、同じSGPを用いる新型フォレスターにも期待してもよいだろう。
【前回は】スバル・新型フォレスターは時代遅れなのか?(上) SGP採用の経営技術としての意味
■パワーユニットにターボ、モーターなし。PHEVは日本仕様のみか?
新型フォレスターのFB25エンジンはレガシィやアウトバックなどと共通だが、90%新型と発表されている。現在の世界的流れのダウンサイジングターボとせずにNA(自然吸気)だが、直接噴射として出力・燃費向上を図ってきた。また、冷却水コントロールで暖気時間を短縮し、燃費改善も図っている。
しかし、なんといっても注目は、PHEVユニットの開発が進んでいることだ。スバルは先代のインプレッサなどにHEVシステムがあったが、マイルドHEVと言うべきミッションにモーターを内蔵したタイプで僅かな出力だった。また、新型フォレスターにターボエンジンはラインナップされていない。レヴォーグ、WRXなどに装備されているので、間もなく追加されるものと見える。先代のフォレスターではターボエンジンがラインナップされていたが、NAエンジン仕様が圧倒的多数を占めていたことから後回しになったのであろう。
スバルエンジンは、水平対向(ボクサー)で振動が少ないと言われてきたが、実際はそれほど静かではない。BMW直4のほうが、はるかに「シルキー」だ。しかし、6000回転程度までスムーズに吹き上がるので問題はない。
新型フォレスターの日本仕様では、2.5Lガソリンエンジンに2.0L HEVを加えているとの情報もある。期待して待つことにしよう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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