相鉄グループ、商業施設に自動清掃ロボット 「ジョイナステラス二俣川」から

2018年4月21日 17:00

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「ヨコハマネイビーブルー」で塗装された自動清掃ロボット(左)と新型車両20000系。(画像: 相鉄企業の発表資料より)

「ヨコハマネイビーブルー」で塗装された自動清掃ロボット(左)と新型車両20000系。(画像: 相鉄企業の発表資料より)[写真拡大]

 相鉄グループは、ビルメンテナンス業などを行う相鉄企業(横浜市西区)を通じ、将来的な人手不足に対応するため、鉄道駅やグループ商業施設に、清掃ロボットを導入することを発表。手始めとして4月27日にオープンする「ジョイナステラス二俣川」(横浜市旭区)に第1号を導入する。

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 この清掃ロボットは、あらかじめ記憶させたエリアを、各種センサーで監視しながら自動で清掃する。エリア内の歩行者や障害物などは、ソナーセンサーで感知しながら回避。商業施設の営業時間中に稼働することから、安全性を考慮して、所在をメロディで知らせる仕組みを取り入れる。また、ロボット自体は、人目につきやすい大型タイプを採用。外観には、相鉄グループが取り組む「デザインブランドアッププロジェクト」の統一コンセプトを反映し、相鉄線の新しいイメージカラーである濃紺色「ヨコハマネイビーブルー」で統一する。

 ロボットの名称は「TASKI インテリボット」で、シーバイエスが製作した。稼働時間は1時間で、清掃エリアとして、二俣川駅東西自由通路を予定している。導入効果としては、清掃品質や作業効率の向上を期待している。

 相鉄企業は、相鉄ホールディングス100%出資の子会社で、ビルメンテナンスや環境サービス、設備工事などの総合建物サービス業のほか、不動産賃貸業を営む。

 人手不足はさまざまな分野で深刻化しているが、相鉄グループとしても、将来的な働き手減少への対応として、AI(人工知能)やICT(情報通信技術)などを活用した業務運営の効率化・省力化の検討を進めている。その一環として、今回、清掃ロボットを導入することになったもので、これにより、質の高い清掃と快適な施設空間を利用者に提供できると期待している。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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