米中の通商政策を巡る不透明感が払拭され、上昇の流れとなるか 住信SBIネット銀行(三井智映子)

2018年4月3日 17:04

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記事提供元:フィスコ


*17:04JST 米中の通商政策を巡る不透明感が払拭され、上昇の流れとなるか 住信SBIネット銀行(三井智映子)
こんにちは。フィスコリサーチレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。

先週は引き続き米中貿易摩擦の懸念が相場の重しとなりましたね。アメリカが中国製品に25%の追加関税を課すことを柱とする制裁措置が発動され、中国も報復関税をかけるなど、米中貿易摩擦リスクが「後退した」「再燃した」と忙しかった一週間でした。海外勢がイースター休暇入りする先週末から週初にかけては、米中貿易摩擦や北朝鮮リスクなどが後退し、リスクオンの流れになりました。

では今週のチェックすべきポイントはどこなのでしょうか。

まずレポートでは為替に注目し、『今週は先々週から先週の週初にかけてドル/円の104円台への円高進行を一時的として消化することが出来るか注目されます。今週末6日のパウエルFRB議長の講演のほか、米3月雇用統計の時間給賃金をはじめ、ISM製造業、非製造業景況指数などを中心にFRBのインフレ見通しに変化が見られるのか為替市場に大きく影響を及ぼすものと思われます』と伝えています。

加えて、『ドル/円は先週107円台を回復したものの一時的な反発に留まったことであらためて上値の重さを確認しただけに、今週再度107円台を試し、円高再燃への懸念を払拭できるか注目です。』と分析し、『新年度入りとなることから本邦機関投資家を中心に外貨建資産への投資計画を巡る観測も円相場に影響を及ぼすことになりそうです』との見解を伝えています。

また調整局面入りしていた米市場ですが、先週末にかけて上昇しましたね。米市場は東京市場にも大きな影響を及ぼすだけに、今後の展開が気になるところです。レポートでは、『今週もNY株式市場の回復基調が続くことになれば米中を中心にした通商政策への懸念に起因した株式市場の調整一服を確認することになるか注目されます』と分析しています。

そして最後に、『北朝鮮問題を巡る緊張緩和の期待が続く中、米中の貿易摩擦に対する過度な懸念が後退すればファンダメンタルズ相場に再度回帰する相場となるだけに前述の米経済指標やパウエル議長の発言次第では本格的なドル反発への転機の週になる可能性もあり注目の一週間となりそうです』とまとめています。

また今週は雇用統計などの重要な経済指標もあり、マーケットから目が離せないですね。しっかりとウォッチしていきましょう。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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