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ユニクロ2月は冬物春物ともに好調で売上回復、しまむらは苦戦続く
ユニクロの2月は冬物春物ともに好調だったことで売上が回復したものの、しまむらは客単価の伸び悩みもあって苦戦が続いていることが分かった。
【1月は】ユニクロ、1月は在庫不足で前年比マイナス しまむらも伸び悩み
■1月の不振から抜け出す
2日、ファーストリテイリングは2018年2月の月次データを発表した。前年同月比で既存店売上高が105.1%、客数が100.2%、客単価が104.86%。また直営店売上高が105.9%、客数が101.1%、客単価が104.8%だった。
1月は冬物商品の在庫不足により、2017年8月以来となる既存店、全店ともに売上高が前年比マイナスとなったものの、すぐに盛り返した格好だ。販売情報によると、「月前半は気温が低く推移したことにより、冬物商品が好調だったことに加え、中旬以降は春物商品も順調に立ち上がり始めたことから、既存店売上高は増収」とある。
■本格的な回復につながるか
今期(2017年9月~18年8月)の前半が終わったところで累計では、前期比にて既存店は売上高が108.4%、客数が104.2%、客単価が104.0%。全店は売上高が108.5%、客数が104.4%、客単価が104.0%となった。
つまり2月は前年同月比プラスとなったものの、累計との比較すると客単価こそ微増だが、客数は伸び悩んでいることが分かる。下期となる3月以降のさらなる回復に期待したい。
■ユニクロとしまむらの差
しまむらが2月末に発表した2月の売上速報では、前年同月比で既存店売上高が96.2%、全店売上高が98.7%、全店の客数が102.1%、客単価が96.7%だった。
販売概況によると、「気温が平年より低く冬物の処分が進みましたが、全体的に冬物の在庫が少なかったこと、また、北陸を中心とした大雪の影響で休業や営業時間短縮があり、売上は前年実績を下回りました」とある。冬物商品の在庫不足で売上減となったのはユニクロの1月と似ているようだ。しかし、そこからユニクロは2月前半の寒さの波に乗れた一方、しまむらは乗り切れなかったようだ。
■客単価が1年を通じてマイナス
今期(2017年3月~18年2月)の累計では、前期に比べ、既存店売上高が97.0%、全店売上高が98.7%、全店客数が101.0%、客単価が97.7%となった。今期は、客数では7月の109.3%、8月の106.3%のように、12カ月中9カ月で前年比プラスとなったものの、客単価は1年を通じて前年比マイナスに終わっている。
店舗数は期初の1365店から期末は1401店と増えた。しかし客単価のマイナスもあって、店舗の増加が売上の増加につながっていないのが分かる。3月以降の巻き返しはあるだろうか。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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