【配当特集】インフォコムは、AIやIoTを活用したビジネス展開に注目、増配が続き株主優待も魅力

2018年1月29日 07:17

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【利益還元に積極的な「魅力ある企業」(配当)】

 インフォコム<4348>(JQ)は、顧客・市場を軸に、一般消費者向けの電子コミック配信サービスを主軸としたネットビジネスと、企業および医療・公共機関向けにシステム構築・運用サービスや製品を提供するITサービスを行っている。ネットビジネスとITサービスの両分野を展開することで、同社は市場の変化の影響を抑え、幅広い分野の成長機会を捉えている。

 同社は、中期経営計画(2017年4月~20年3月)の基本方針である[成長の追求]と[成長を支える経営基盤の継続的強化]の下、中長期にわたる継続的な発展を目的に、電子コミックとヘルスケアを重点事業として、M&Aの積極的推進に加え、AIやIoTを活用したビジネス展開等に取り組んでいる。2019年度数値目標として、売上高600~800億円、EBITDA70~100億円、ROE10%以上を目指している。

 今18年3月期第2四半期業績実績は、売上高212億0300万円(前年同期比9.7%増)、営業利益23億6500万円(同46.9%増)、経常利益26億3400万円(同62.3%増)、純利益25億7400万円(同2.5倍)に着地。ヘルスケア事業、電子コミック配信サービスが順調に推移したほか、データセンター売却に関わる費用減少(特別利益増)も寄与し、大幅増益。

 今18年3月期業績予想は、売上高460億円(前期比10.1%増)、営業利益56億円(同17.2%増)、経常利益58億円(同19.5%増)、純利益45億円(同38.0%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当予想は、38円(第2四半期末10円、期末28円)の13円増配を予定している。

 また、株主優待として、毎年9月30日現在の株主名簿に記載された1単元(100株)以上保有の株主に対して、保有株数と保有年数に応じた優待ポイント(グループ会社が運営する運営する「オーガニックサイバーストア」で利用可能なポイントまたは希望の商品と交換できる。)を贈呈している。

 株価は、2月10日の昨年来安値1524円から10月31日に昨年来高値2935円と上昇した後、11月15日安値2450円と調整。その後は、2500円どころで下値を固め12月29日高値2762円と買い直されモミ合っている。IoTを活用したビジネス展開では、帝人と共同開発したウェアラブルデバイスをスマート消防服に内蔵等、今後の展開が注目される。今3月期第2四半期は、ヘルスケア事業を中心に第1四半期から順調に推移し、データセンター関連ビジネスの撤退等の減収を吸収したほか、電子コミック配信サービスは好調持続で、最高売上を更新しており、1月30日に予定される第3四半期決算の発表に期待は持てる。配当は増配が続く予定で、配当利回り1.4%とジャスダックの平均同利回り1.2%に比べて相対的に利回り妙味があるうえ、株主優待も魅力だ。サポートラインの9か月移動平均線に接近する場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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