【業績でみる株価】シー・エス・ランバーは戻り歩調、木材プレカット加工の大手で18年11月期2桁増益・増配予想

2018年1月23日 11:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 シー・エス・ランバー<7808>(JQ)は木材プレカット加工の大手である。17年11月期は増収・増益だった。そして18年11月期は増収・2桁増益・増配予想である。株価は調整一巡して戻り歩調だ。

■木材プレカット加工の大手

 17年11月JASDAQに新規上場した。木材のプレカット加工(プレカット事業)の大手である。木造戸建住宅の建築請負事業、および不動産賃貸事業も展開している。

 プレカット加工とは、建築現場に搬入する前に、工場で原材料(材木・合板等)を必要寸法に切断し、材木と材木の接合部分を加工することである。在来軸組工法および2×4(ツーバイフォー)工法とも対応し、首都圏1都3県を地盤に展開している。

 収益特性としては新設住宅着工戸数の影響を受けやすく、季節要因としては売上高が下期偏重で、特に第4四半期(9~11月)に売上高が集中する傾向がある。

■17年11月期増収・増益、18年11月期増収・2桁増益・増配予想

 17年11月期連結業績は、売上高が16年11月期比7.8%増の147億02百万円、営業利益が3.0%増の5億98百万円、経常利益が1.4%増の5億44百万円、純利益が7.2%増の3億39百万円だった。売上高、営業利益、経常利益は計画をやや下回ったが、増収増益だった。純利益は投資有価証券売却益が寄与して計画を上回った。

 プレカット事業は9.4%増収、15.3%減益だった。在来プレカット部門、ツーバイフォー部門とも受注好調だったが、台風の影響による納品日の期ズレや原材料価格の高騰が影響した。建築請負事業は4.8%増収、75.4%減益だった。受注好調だったが、職人不足による外注費高騰が影響した。不動産賃貸事業は70.7%増収、2.2倍増益だった。保育所3棟の賃貸開始が寄与した。なお18年4月会所予定の保育所4棟の賃貸契約も獲得した。

 18年11月期連結業績予想は、売上高が17年11月期比4.1%増の153億円、営業利益が13.6%増の6億80百万円、経常利益が15.7%増の6億30百万円、純利益が20.6%増の4億10百万円としている。受注が好調に推移して増収・2桁増益予想である。

 配当予想は5円増配の年間40円(期末一括)としている。17年11月期の年間35円には上場記念配当5円を含んでいるため、普通配当ベースでは10円増配の形となる。予想配当性向は17.4%となる。

■株価は調整一巡して戻り歩調

 株価は調整一巡して戻り歩調だ。12月15日安値1781円から切り返して1月16日2368円まで上伸し、IPO時の高値2772円からの下げ幅の半値戻しを達成している。1月22日の終値は2252円、今期予想連結PERは約10倍、時価総額は約41億円である。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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