【注目銘柄】かどや製油は自律調整一巡して上値試す、18年3月期予想は増額の可能性

2018年1月9日 16:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 かどや製油<2612>(東1)に注目したい。加工ごま製品の大手で、ごま油の市場シェアは約5割である。18年3月期は横ばい予想だが、増額の可能性が高いだろう。株価は17年11月の上場来高値から反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期横ばい予想だが増額の可能性

 18年3月期の連結業績予想は売上高が17年3月期比0.0%減の285億円、営業利益が0.4%増の36億円、経常利益が6.6%増の36億円、そして純利益が8.3%減の24億50百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比4.0%増の152億38百万円、営業利益が61.7%増の28億44百万円、経常利益が2.1倍の28億85百万円、純利益が2.1倍の19億64百万円だった。

 販売数量は、ごま油が6.6%増加(家庭用ごま油が5.0%増加、業務用ごま油が8.7%増加、輸出用ごま油が3.7%増加)、食品ごまが3.6%増と好調に推移した。販売価格はやや低下したが、原料価格および払出価格の低下も寄与して計画超の大幅増益だった。

 通期ベースでは原料価格上昇を見込んでいるが、通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が53.5%、営業利益が79.0%、経常利益が80.1%、純利益が80.2%と高水準である。また17年11月にはカタギ食品(大阪府寝屋川市)を子会社化した。期初時点で上期偏重の計画だが、通期予想は保守的な印象が強く、増額の可能性が高いだろう。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価は17年11月の上場来高値7200円から利益確定売りで一旦反落したが、6400円近辺から切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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