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3.1 フィリップ リムの2018年春夏 - 予想外の発想からたどり着く新しい視点
記事提供元:ファッションプレス
3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)の2018年春夏コレクション。キーワードとして記されたのは、英文学者で文明批評家のマーシャル・マクルーハンによる「一見異なる二つのエレメントが想像上で交わり、新しくユニークな方法で並置されると、驚く発見がしばしば起る。」という言葉だ。
蓋を開けると、マーシャルの言葉は深いメッセージのように観る者に語りかける。“一見異なる二つのエレメント”というワードが、一つのアイテムの中に共存する異なるフォルムであったり、アレンジを加え本来のイメージとは大きく離れたリメイク風アイテムそのものであったり…、コレクションに登場する様々な要素と結び付き、想像性を膨らませる起爆剤となる。
シーズンを通して象徴的に取り入れられたのは、異なるシルエットの共存だ。胸元を中心にぴたっと張り付くような上半身に対峙させるように、袖周りや裾にはふんわりとしたバルーンシルエットを採用している。ノースリーブドレスでみると、そのフォルムの対比は顕著で、スポーティーなショルダーラインや襟周りと丸みのあるスカート部分が美しいコントラストを描いている。
その他のピースは、色違いのボーダー模様をパッチワークさせたトップスやドレス、スカーフ風のスクエア型テキスタイルを組み合わたリメイク風のトップス、クロップド丈にカットオフしたテーラード風トップスなど、一見共通項がないように見える。
しかしながら、どのピースも着眼点は同じ。すべてDIYの発想のもとに生まれたもので、リメイク風の手法が新しいユーモアを差し込み、どれも驚くほどフレッシュな印象に仕上がっている。
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