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仏の国際漫画フェス「アングレーム祭」で「FAIRY TAIL」のイベント実地
アングレーム国際漫画フェスティバル『フェアリーテイル』展 キービジュアル FAIRY TAIL (c) 2006 Hiro MASHIMA / kopdansha Ltd.[写真拡大]
少年マガジンにて連載中で、アニメ・映画化もされたファンタジーアクション「FAIRY TAIL」がフランスで開催される国際的な漫画フェスにてイベントが実地される。
「漫画のカンヌ」とも称されるアングレーム国際漫画フェスティバル、通称「アングレーム祭」は大人向けの成年コミックを主体としてきたが、2018年はより若年層に開かれたイベントをとすることを主催側が掲げ、そこに白羽の矢が立ったのがフェアリーテイルだ。
■展示内容
「フェアリーテイル展」として開催される本イベントの内容は、フェアリーテイルの世界観を堪能できる豪華仕様である。
展示スペースは5つに分かれており、「FAIRY TAILの世界」「ファンタジー・魔法の部屋」「冒険とドラゴンの部屋」「作家の技法の部屋」「作家のテーマ」と、部屋の名前である程度展示してあるものの概要がわかるようになっている。
展示物は原作者の真島ヒロ手書きの原稿や、原画、エルザ・スカーレットの実物大「換装鎧」など欧米では初公開となるものが多く用意され、現地のファンにはたまらない内容と言える。
さらに注目すべきは「作家技法の部屋」だ。真島ヒロの技法が学べるというのはクリエイター志望のファンにとっては必見の内容であり、さらに真島ヒロ本人が「ハッピー」の描き方講座を収録した映像が流れ、子供達がその場で演習できるワークショップも展示されるようだ。
加えて、真島ヒロが自ら現地に赴きトークショーやサイン会を実地する予定もある。今回の展示は作品の世界観だけでなく原作者に関する内容も充実しており、フェアリーテイルという作品がいかに欧米でも人気を博しているのかわかる。
漫画「FAIRY TAIL」はフランスで累計770万部に達するベストセラーとなっている。そして、日本の漫画がアングレーム祭にてここまで大きく取り上げられるのは2015年に最優秀賞を受賞した大友克洋の「AKIRA」以来である。「第45回アングレーム国際漫画フェスティバル」は、2018年1月25日~28日にフランス・アングレーム市で開催される。(記事:野崎 隆央・記事一覧を見る)
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